皆さん、こんにちは。
船橋市議会議員の石川りょうです。
 
昨日は、西浦下水処理場消化ガス発電施設の視察に行ってきました。
船橋市には、二つの下水処理場があります。西浦下水処理場と高瀬下水処理場です。
 
今回視察に伺った西浦下水処理場では、下水を処理する際に発生する消化ガス(メタンガス)を使って発電し、その電気を東京電力に売っています。その施設を見せていただきました。
 
▲発電機(ガスから電気を)
 
FITという制度をご存知でしょうか?
Feed in Tariffの略で、「固定価格買取制度」といいます。
再生可能エネルギーで発電された電気を、国が定めた価格で、電力会社が一定期間買い取るように義務付けた制度です。
 
船橋市は、西浦下水処理場で、再生可能エネルギーである消化ガス(バイオマスエナジー)を使って発電をし、東京電力さんに、1キロワットあたり39円という高価格で売電しているのです。
 
▲消化槽
 
FIT制度を使って売電することにより、船橋市にどんなメリットがあるのかといいますと、2019年4月から2039年3月までの20年間、東京電力に対して、上述した通り、1kwあたり39円で売電することができます。
 
計画発電量は年間約432万kwと試算されていますので、船橋市の年間の収益は4,270万円(土地占用料含む)と見積もられています。20年間継続して売れるのです。
 
▲ガスを溜めるタンク
 
財政が厳しくなる見込みの船橋市にとっては貴重な財源になります。
現在、船橋市は東京電力と交渉中であり、もう一つの下水処理場である高瀬にも、同様の発電施設を設置したい考えです。しかし、最近では、たくさんの自治体が同様のスキームで売電をしているため、東京電力がこれ以上受けいれてくれるかどうかが鍵となります。
 
▲下水処理施設
 
ついでと言ってはなんですが、発電施設を見せていただいた後に、下水処理場も見せていただきました。初めて拝見させていただいたのですが、非常に興味深い施設。広く船橋市民の皆さんにも見ていただきたいなと思いました。
 
▲下水処理施設に落ちないように、へっぴり腰でのぞき込む私の図(知らないうちに同僚議員に撮られていました。笑)
 
2019年4月26日 船橋市議会議員 石川りょう