7月に骨髄移植をして無事「生着」までこぎつけた。

 

通常は大量抗がん剤(エンドキサン)や全身放射線治療をすればほぼ体中の腫瘍が破壊されるのだが、残念ながら左頸部には腫瘍が残存した。

 

これだれ強い治療をしても勝てない相手とは・・・。

「生着」は無事こぎつけたので移植に対しては一安心だが、リンパ腫に対しては悶々といつ盛り返してくるかと戦線驚愕の日々。

 

8月は口内炎や微熱、足腰の痛み等の戦い。比較的弱いGVHD症状。

9月、退院の10月までもほぼ同じ症状。

 

ひたすら興味ある「食」などの雑誌や本、70冊ほどの小説を読み過ごした。

子どもらにも会えず、妻にも週1くらいで。

 

毎日毎日、首の触れる腫瘍に「消えろ!」と念力。

 

外は非常に暑い夏だったみたいだったが、全く関係のない時を過ごした。


今までの人生で季節を感じなかった期間がこれだけ長いことはなかったなあ〜。

 

友達や同僚にも会えないし、食べたいものも制限される。

 

辛い時期だった。妻と子供らのところに戻ること。

 

欲望がなくなった。妻と子供らのところへ戻るだけしか欲望がなくなった。