これもかなり昔の話ですが

僕の好きなテレビ番組に「水10!ココリコミラクルタイプ」
というのがありました。

この番組では、インターネットから投稿されてくる
恋愛や仕事でおこる身のまわりの出来事を
お笑いコンビのココリコに松下由樹、坂井真紀、小西真奈美
などの女優陣を交えコント仕立てにドラマが繰り広げられます。

今回は「こんな家族は素晴らしいSP」で様々な家族スタイルを
とりあげていました。

ゲストは広末涼子。
hirosue

彼女ももう26歳。早稲田に入ったこともある。
おさがわせ娘な印象もある。

ドラマで「マザコン男」をとりあげていたのだが
ココリコに「マザコンってどう思いますか?」と尋ねられ

広末は
「..マザコンっていうと 確かに言葉が悪いのだけれど」
「お母さんを大事にする とか お母さんが好き..
は 良いわけですよね。」

「ようするに 親から自立できているか?どうかが問題なんだ
と思います」

ほぉ~ なかなか頭の良いコメント。的を得た感じ。

さすが、名門大学。僕の後輩 と思いましたf(^ー^;。


ドラマはオムニバスで何本かあるのですが
最後のものが感動でした。



「家族写真」

父が亡くなった。

父は単身赴任ばかりする人で、あまり一緒にすごした
記憶がない。

だから あまり悲しくなかった。


..母が父の棺にいれるものを、選んでいた。
「..お父さん、本当はあんたがいなくて寂しかったんだよ」
母が僕にむかって、そう言った。

「..最近では あんたが子供の頃にもってたおもちゃを
大事そうにみていたりね。」

ほら と渡されたおもちゃは確かに見覚えのある
ガキの頃に まだ父と一緒に暮らしていた頃の ガラクタだ。

ほしくて たまらなかった 仮面ライダーベルト。
父と買いに行く途中 転んで おお泣きしたっけ。

そういえば 僕は小さい頃 すごい泣き虫だった。

大声で泣くたび 父は優しく「男の子がなくもんじゃない」
そう言って 笑顔で頭をなでてくれた。


..親戚が集まるので、家の中をかたすことにした。
父がずっと寝ていたふとんもかたづけなきゃ。

「うん?」

父のふとんの下から 一枚の写真がでてきた。

僕と母と それから父が仲良く写っている。

あぁ 僕が社会人になって 初めてのボーナスで
一度だけ、両親を温泉に連れて行ったときのものだ。

..父は病床で 毎日これをながめていたんだろうか。

..

..葬式がはじまった。

僕がいちおう 喪主として 出棺の挨拶をすることに。

..なぜだか言葉がでてこない 良い思いでなんかなかった
はずなのに いまは 父の笑顔でいっぱいだ

ごめんね とうさん 僕は何もしてあげられなかったよ

止めようとしても 言葉の代わりに涙があふれでる。


ごめんね 僕は いまでも 泣き虫です。