一昨日日曜日、土曜日に引き続いて、大学センター試験二日目の監督業務を早朝7時から夜8時近くまで東大駒場キャンパスでしました。

土曜日の本部詰め待機とは違い、今度は、実際に約120人くらいの受験生の試験室の試験監督を私も含めた5人で担当。二日目は、「理科①」、「数学①」、「数学②」、「理科② 二科目」の5つの教科の試験が行われましたが、ともかく一日中、ほとんど座る余裕も無く、ずっと立ちっぱなしでしたので、腰は痛くなるわ、昼食後には、疲れと睡魔と戦わねばならないわ、もう大変でした。


センター試験003


やはり、100人以上受験生が集まると、一人や二人、おかしな学生も混じっているもので、ある受験生は、試験の開始5分前に教室に駆け込んできたものの、受験票をもっておらず、代わりに、試験本部で出してもらったという許可証は、ビリビリに破れている。試験中の様子を見ていると、全くやる気がなく、回収した答案もほとんど白紙。何となく、ちょっとメンタルに病んでいる感じ?

また、別の受験生は、試験が始まると同時に突っ伏して寝始め、全く問題を解こうとしない。そして、試験終了10分前くらいになって、やっと起き出し、問題も見ずに適当にマークシートにマーク。最近は、すでに進学先大学が決まっていルにも関わらず、親や高校、予備校の先生に言われて、意味もなく、ただセンター試験を受験している学生も多いとか。そんなにやる気ないなら高い受験料を親に払わして受験するな!

監督者の指示にきちんと従えない、注意散漫な学生も多い。何度も受験番号に間違いがないか、確認するように指示しているのにもかかわらず、確認しようとはせず、受験番号を間違って記載したまま答案を提出。大学センター試験では、監督者が気が付いても、個別には指導しないことになっているので、彼の答案は、そのまま。採点されないか、0点。本人、わかっているのかなあ?

また、数年前に携帯電話を使ったカンニングが発覚したため、携帯電話や計時機能以外の機能をもった時計の堅く禁止されているにも関わらず、明らかに計時機能以外の機能付き時計をもってきて、使用を禁止せざるを得なかったりされたり、普段、スマホ等を時計代わりに使っていると思われる男子受験生の中には、おそらく、母親の腕時計かと思われる、女性用の細くて、文字盤の小さな時計をもってきている者も。(これは違反ではありませんが。)

さらに、帰り際に受験の記念として、机の上に張ってある受験番号表をはがして持って帰りたいと言ってきた学生もいましたが、記念にしたいなら、「甲子園の土」ならぬ、「東大の土」でも持って帰れば良いのに。(^_^;)


東大駒場
東京大学駒場キャンパス
今年の大学センター試験は、二日間とも
東京は良い天気でした。


その他、些細なことは多々、あったものの、これといった大きな問題はなく、監督を担当した教室では、定刻の17:40にすべての試験を終了出来ました。ところが、これからが長い。

京王井の頭線の駒場東大前駅のプラットホームが狭く、試験を終えた受験生がいっぺんに駅に殺到すると危険だという理由で、駅の状況を見ながら試験室のある建物ごとに受験生を帰宅させるため、本部からのアナウンスがあるまで試験室で待機の命令。多分、10分くらいでアナウンスがあるものと予想していたのですが、待てど暮らせどなし。結局、アナウンスがあったのは、試験終了から50分以上も経った18時半過ぎ。受験生を送り出してから監督者は全員、試験本部に戻り、そこで回収した答案枚数など、一日のすべてのチェックが終了するまでさらに30~40分待たされ、実施本部長の先生のご挨拶があって、結局、監督業務終了、解散許可が出たのは、もう20時近くになっていました。

東大の先生方は、休日出勤なので、代休を取れと言われているそうですが、とても忙しくて無理と嘆いていましたし、私のような他の大学からの応援部隊の先生方にはわずかな勤務手当てが支給されるものの、とても二日間の労力に見合うようなものではありません。いつから大学もブラック企業化したんでしょうね。(-_-;)

ともかく疲労困憊、疲れ切った二日間でした。

合格祈願

人事を尽くして天命を待つ