「・・・こいつもバラすしかないか。」


脚部がイカれたザク見ながら

メカニックがつぶやく。

最前線ともなると

モビルスーツの消耗が激しい。

配備するのに手いっぱいで

修理したくても

肝心の部品が入ってこない。


連邦も生産タイプの

モビルスーツを

投入してきているらしい。

こんな、旧式のザクじゃ

とうてい勝ち目はないな。


こっちのアッガイは

操縦にクセがなく

ザクのように扱いやすいと

パイロットたちの評判はいい。

何より、ぶ厚い装甲と

強力な武器は魅力だ。

けれど、動力系が

やられちまってしまっては

使い物にならないな。



まてよ


聞けばこいつは

ザクと共通のパーツを

多く使っているらしい。

案外、うまくいくかも

しれないな。






・・・てなことを

脳内再生しながら

作りました、アッガイ・イージー。


せつらの手帖


冒頭のセリフは

『装甲騎兵ボトムズ ザ・ラスト・レッドショルダー』

グレゴルーのセリフが元ネタ。


ネタを考えているとき

アッガイにはザクとの共通パーツが

多く使われているという後付け設定を活かそうと

決めていた。


最初はね、

アッガイの中にザクが入っている

ちょうど

ザクがアッガイの着ぐるみを着ているような

そういうアイデアを練っていたけれど

ネットで検索したら

あっさり画像が見つかってしまった。

まあ、考えることは皆同じってことね。


ネタ用にと思って

まんだらけで見つけたアッガイの漫画。

機動戦士ガンダム アッガイ北米横断2250マイル (角川コミックス・エース 195-6)/曽野 由大
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自分の中で

アッガイが水に上がった。


ザクにアッガイのいいとこどりを

させるとどうなるか?という

方向にイメージが膨らみ始めた。


つづく。