例によって
行きつけの映画館
会員割引デーに
見てきました。
過去作をしのぎ
今回の劇場版が
最高の出来と思う。

ようやく
相棒ワールドが
映画という尺に足る
大きさになったことが
要因じゃないかな。

ただし
TVシリーズをどれだけ
見ているかによって
印象は大きく違う。

今回の主人公
イタミンこと
伊丹刑事の活躍は
いうまでもないのだけれど
特別ヒロイックな
たち振る舞いを
するわけではない。

三浦刑事と
芹沢刑事に挟まれて
難しいことはわからない
ただ犯人をとっつかまえるだけ。
長いシーズンで
築き上げられた
ごく自然な伊丹刑事が
2時間登場するのだ。

だが、それがいい。
苦虫を噛み潰したような顔で
ブツブツイヤミを言い
噂されると過敏な反応をし
犯人逮捕に全力を尽くす。

もちろん映画ならではの
見せ場はちゃんとあります。


TVシリーズにも登場した
サイバー犯罪対策室の
岩月がもう一人の主人公。

「新相棒」と宣伝文句に
あるけれど、自分的には
イタミンと岩月は
相棒とはちょっと違う。

相棒の由来は
「籠かき」の棒にある通り
二人が同じ方向に進む
もしくは前をゆく相棒に
後ろの相棒は追従するものという
イメージがある。

そういう意味では
初代亀山薫は
命を賭けて杉下右京に
つき従った、まさに相棒。

神戸尊は時に反発し
最後は意見を分かつことに
なるものの
正義という名の籠を
杉下警部と担ぎつづけた。

岩月刑事は
部署も違うし
目的も手段も違った。
なのに近づくと
プラスとマイナスが
反応する、火花が散る。
この二人は
化学反応、例えるなら
「燃焼」という
表現がぴったりの間柄。
これからも
つかず離れず
バチバチやっていくんじゃ
ないかな。

この岩月、
これだけの相棒住人の
中でもアピール満点で
際立つ存在感。
昔の亀山薫的立ち位置も
兼ね備えているので
今後もTV本編登場が
期待できる。

結末はややあんぐりだけど
他のワールド住民も
大活躍。

個人的には
組対五課のデコボココンビが
活躍すると
かなり嬉しい。
たぶん、誰のファンでも
今作はきっと大満足だろう。
ミッチー、案外重要な
役どころです。