劇場版最新作公開前に
旧作を地上波で二週連続
放映していた『海猿』シリーズ。
今まで見る機会がなかったけど
このチャンスにぜひと思い

2作連続で鑑賞。


1作目も放送されたらしいけど
実は見逃すという失態をおかす。
ドラマも未見というなんとも

中途半端な状態で見たのだが・・・。


一言、ペラい。


1作目を見ていないのが
最大の原因だとは思うが、
それを差し引いてもとうてい

肯定できない「うすさ」がある。


・映像がうすっぺら


とにかく画面がよく揺れる。
途中でちょっと気分が悪くなるくらい。
しかし、大型客船も石油プラントも

地震でもないのにそんなに

小刻みに揺れるものなのだろうか?
フェリーや石油プラントの
外観に惑わされてはいけない。
事件は現場で起こっているんだ。


・キャラがチャラい


主人公・仙崎大輔も
バディで後輩の吉岡も
性格は明るい。バカもやる。
それはそれでいいのだけど、

事故現場での安易な行動、

無意味に「大丈夫ですよ」
発言が多く、いいかげんさだけが
際立っている。
明るさとチャラさは似て非なるものだ。

たとえば

『LIMIT OF LOVE』の船内駐車場火災。
あんな状況でライターをカチカチ

いわせている段階でさっさと

取り上げるべきだろう。


『LAST MESSAGE』では女医と従業員を
引率せず勝手に出口に向かわせている。
桜木が緊急シャッターを下したのは想定外
だったろうが、逃げ遅れが2名増えたのは
明らに判断ミスが招いた結果。

それで困難に陥ってもねえ、と

冷やかに見てしまった。


・脚本がペラペラ


2作に共通するシナリオは
1.10分で災害発生
2.30分で仙崎と生存者孤立
3.つかの間の平穏
  しばし大輔たち生存者が身の上話

4.事態が思わぬ方向へ
5.安全確保の為全部隊撤収

6.大輔たちは自力で切り抜けようともがく
7.大輔もしくはバディが絶体絶命のピンチ、
  置き去りにする(される)。
8.ここに至って撤収していた全部隊が現場へ殺到
  これがまたうすっぺらい連帯感の極み
9.主人公(バディ)が無事救出される。

10.その間、下川をはじめ後方部隊は
  実質何もしていない。


『LAST~』で吉岡が無線でずっと
大輔と話していたけど、もっと大事なことを
下川と話せよ。『ダイ・ハード』のときは

マクレーンにちゃんと情報を与えていたぞ。


あと、大輔をはじめ

主要登場人物が自分の想いとか

伝えたいことを全部セリフで説明して

しまっている。

想いや生き様を示すのに

表情や動作もある。言葉を発しなくても

伝えられることだってある。

映画なんだから、見る側に

想像やふくらみを抱かせる

表現がもっとあってよい。


2年目のヘタレ潜水士服部が

意を決して大輔を救いに行こうと

キッと振り返る表情。

コレですよ。

『LAST~』唯一の救いは

三浦翔平の演技。


ドラマ3作

映画4本の超人気作とは

思えないペラ内容に

『BRAVE HEARTS』は

「見ざる」となった。


ペタしてね


良かったら押してください。

ああ、佐藤隆太も「残念な役者」入りだ。

にほんブログ村 映画ブログ 映画日記へ
にほんブログ村