「南極料理人」を見ました。
小規模の映画館ということもあって、
予想外に混んでいました。

主演の堺雅人は最近注目している俳優です。
初見は大泉洋主演の「アフタースクール」。
それまで存在すら知りませんでした。
ちょっと調べたらかなりの人気者。
「大奥」にもでてたんだね、この人。
「アフタースクール」での彼は、
いつも半笑いで劇中の役ぴったり。
胡散臭さ満点。

最近はテレビドラマ「官僚たちの夏」にも出てます。
これは「アフタースクール」とはまったく違う役作り。
髪の毛を逆立てて(もちろんメイクですが)、
眉間にしわを寄せ、苦虫を噛み潰したような表情と
押さえ気味な渋い演技。胡散臭さゼロ。

さて、「南極料理人」での堺雅人はというと・・・。
例えるなら、般若の面。
あれって、「怒り」と「悲しみ」両方に見えるんですよね 。

堺雅人が演じる料理人・西村さんはあまり表情を表に出さない。
どんなときも、だいたい同じ表情を浮かべている。
胡散臭いんだか、なんだかわからない、微妙な表情。

はっきり自分の意見は述べているのに、
うらはらに聞こえるしゃべりが、微妙さを
一層引き立てます。

二回目は一回目と印象が全く変わるかもしれません。
もちろん、俳優個人の力量だけじゃなく、
いろんな要素のなせる技だと思いますが・・・。
不思議な役者です。