【ディーキーアンプの秘密①】1971年、まだ海の物とも山の物ともしれない混沌としていたクイーンにとって、ジョン・ディーコンの参加が転機となった。彼はある日、バンド所有の箱の中身をあせっていて、そこからあまり美しいとは言えない製造元不明の基盤を見つけ、もらいうける。 pic.twitter.com/5y31EDr9Qr
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【ディーキーアンプの秘密②】ジョンの自家製アンプ、ブライアンの自家製トレブル・ブースターが組み合わされることによってもたらされた化学変化は「クイーンⅡ」で幕を開ける。曲名は「プロセッション/procession」ここでブライアンはギターの音の可変範囲(ギターの音の周波数の幅)を⇒
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知らなかったよディーキーアンプ
知っているようで、知らないことが多い半人前クイーン推しの私は、今更ながらディーキー・アンプって何だって思っていた、
ジョンが開発したアンプだという事がわかっていても、それがどのように彼らのサウンドに影響を及ぼしたのか?
もともとアンプをエレキギターの拡声装置くらいの知識しか持ち合わせていないのですこしばかり調べてみたら、ブライアンのブースターと化学反応を起こして初めてプロセッションやグッド・カンパニーなどおよそ、「え?これギターの音なの」というくらい常識破りのサウンドを出すことに成功したらしい。
クイーンのサウンドは最低?
このアンプの事を知ってから、クイーンの曲の聴き方をちょこっと変えて見ようかと思うようになってきた。
それには、まず原点に立ち戻ってみようと思い、1975年の初来日記念号を引っ張り出してみる。
その中に東郷かおる子さんが「アルバム一枚通して聴いているうちに何度も‘’最低‘’という谷間の入り口に足をすべりこまれそうになってヒャッとする。」
と書いておられる。
ヒヤッとして、ホットして、ホッとして、またヒャッとさせられる。
その繰り返しだという。
それは、メロディラインがそうだということだけではなく、「音質」によるところが大きいのではないか。
ギターの周波数幅をいっぱいいっぱいに広げたブライアンオリジナルのブースターがディーキー・アンプを通すことで、「かって聴いたことのない音✨」を生み出す。
その音は、まるで聴く者をジェットコースターに乗せられているかのような感覚におとしいれ、感情に揺さぶりをかけてくる。
「クイーンⅡ」のアルバムそのものは複雑な加工を施してあるにも関わらず、ライヴ・アット・ザ・レインボウの「オウガ・バトル」を聴き直してみると、最大限にアルバムの音源が再現されているように感じられるのは、化学反応の力も大きいのだろう。