画像参照

http://paperbackwriterrrr-blog.tumblr.com/image/80722525746

 

 

 

あなたの心の中には、どんな時代のクイーンが存在しているだろうか。

 

 

ボラプ映画以降、ファン層もずっと幅広くなってもはや皆の共有財産みたいになってしまったクイーン。

 

 

でも、それぞれのココロの中にそれぞれのクイーンがいる事は確か。

 

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この番組を見て思ったのは、新しい世代の若いファンの人達はクイーンに寄せる思いが「高潔」だなあと。

 

フレディも「神格化」されていると感じた。

 

でも、やっぱり私の中のクイーンは、かってビートルズがそうだったように昭和の世相とないまぜになったあのクイーンが甦ってくるのだ。

 

 

 

まだ、誰も知らないクイーンが、徐々に少しずつメディアに登場し始めたあの頃。

 

その始まりはアーティストとしてのクイーンとしてよりも、音楽雑誌の記事を飾る俗っぽさもあわせもったものだったと思う。

 

 

 

 

 

日本で(一部の関係者以外)誰も知らなかった時代からのクイーン物語のはじまりは今でも、私の胸をときめかせる。

 

 

そんな昭和の世相にまみれたクイーンのはじまりを少しずつ紹介していきたい。

 

 

とても、全部を網羅することなどできませんが、少しでも楽しんでいただけると幸いです。

 

 

始まりは一枚のテスト盤から

 

時は、1973年の7月から9月のどこか。

 

場所はミュージックライフ編集部。

 

そのころ、編集部に勤務していた東郷かおる子さんは、近日中に発売されるアメリカやイギリスの新譜を聴くのが仕事だった。

 

 

いち早く届く最新の洋楽は、まだどこでも手に入れられないものであり貴重だった。

 

そんな時、送られてきた一枚のレコード。

 

 

真っ白のレーベルコピーにバンド名と曲目だけが印刷されていた。

 

ポンと押されたクイーンの文字のスタンプだけが目に付く。

 

実はこの時「戦慄の王女(Queen)」はアメリカでは全く売れていなかった。

 

 

 

 

これって、アメリカのエレクトラ?

それともイギリスのEMI?

 

 

その他はな~~んの説明もない。

 

アメリカのバンドなのかもイギリスのバンドなのかもわからなかったと東郷さんは言う。

 

予備知識もないまま、レコードに針を落とした瞬間、流れてきたのは

 

keep yourself alive

 

ドンドコドンドコ・・・・

 

流れてきたその音に度肝を抜かれ、ブライアンのギターにハートを射抜かれた。

 

全曲聞いて東郷さんは思った。

 

 

「何これ、かっこいい!ルックスも悪くない

ちょっと彼らの事やってみようと」

 

 

 

このエピソードはファンならば誰もが知っているミュージックライフ元編集長の東郷かおる子さんとクイーンの衝撃的出会いのシーンである。

 

クイーン出現のベースはグラムロック

 

 

東郷さんによると、1970年代のロック界はめんどくさいことが良しとされた時代だったという。

 

ツェッペリンやELP、パープル、ピンクフロイド、男性たちにウケのいいバンドが、

「音楽を語ることこそ良し」という風潮があった。

 

しかし、そこからいきなりクイーンが湧いて出てきたわけではなく、やはりベースになるものはあったわけで、グラムロックがその下地になっていた。

 

 

なるほど、今考えると自分もクイーンを知る前にTレックス、デヴィット・ボウイは聴いていた記憶はある(有名なヤツだけね)。

 

 

そんなグラムロックを聴きながら、ロック知ったかぶり男性たちのあーだこーだ攻撃の風雪に耐えていた少女たちがこの写真を見て一気に火が点いた。

 

 

 

 
 

1974年3月号のミュージックライフに掲載されたこの写真には「今月のVIP 視聴覚ともに訴える実力派グループ」「Queen/クイーン」の見出しがついていた。

 

視聴覚・・という表現が時代を感じさせる。

 

中学の時、視聴覚教室でテレビ見るの好きだった…って話はどうでもいいか。

 

 

記事は簡単すぎるほど簡単で、彼らがグリッター(グラム)ロックをやっていることとメンバーのそれぞれの簡単なプロフだけだった。

 

ロジャー・メドウズ・テイラー、ディーコン・ジョンという紹介も懐かしい。

 

 

たった半ページにも満たない紹介でも風雪に耐えたロック少女たちを魅了するには十分だった。

 

 

 

EMIから写真やバイオグラフィーが送られてくるようになったと同時に、男性の間でも「クイーンにはブライアンという凄いギタリストがいるらしい」という評判も聞かれ始めるようになった。

 

時を同じくして、1stアルバム「戦慄の王女」の発売。

 

翌月の4月号には東郷さんの「戦慄の王女」のレコード評が掲載される。

★5つが最高点の中、クイーンは★4つを獲得した。

 

ビジュアルとその中身でミュージックライフの編集部にも問い合わせが来始める。

 

 

実は、ミュージックライフの読者は当時半分以上男性で、アメリカで100位内にも入っていないバンドを特集するのを良しとしない風潮があったらしい。

 

 

アメリカで売れてなきゃしょうがないじゃん、という男性たちの壁に穴を開けたのは東郷さんだった。

 

 

確かに、古い時代のバック・ナンバーを読んでみると自分が買っていた時代とはうって変わって渋い。

 

 

レオン・ラッセルとかローリング・ストーンズとかソロになったジョージ・ハリスンとか。

 

 

 

グラビアの色合いも渋い。

 

まだまだ着古したジーパンとかシワの寄ったシャツとかでステージに立っていたバンドもいた時代。

 

 

そのような紙面をクイーンは乙女色に変えていったってことかw

 

 

クイーン とうとうアイドルとして紹介される

 

 

ミュージックライフ1974年5月号。

 

 

ちなみに表紙はニール・ダイアモンド。

 

前年に「かもめのジョナサン」サントラ盤がヒットしました。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=JgJTRfYERr8

 

 

この号で、ついにアイドル「クイーン」が登場したのだった!

 

 

アイドル??

 

 

さすがに紙面をそのまま載せられないので、イメージでつくってみました。

 

 

 

 

 

記事内容うんたらかんたらの内容は次の通り。

 

次から次へとニュー・グループがデビューする

ブリティッシュ・ロック界に於いて最も将来が

期待されているのが、このクイーンである。

 

久しぶりに登場したルックス良し、音良しの華やかな

雰囲気をもった若者たちだ。

 

デビュー・アルバム「戦慄の王女」は早くも大きな

話題を呼んでいる。

 

写真左より、フレディ・マーキュリー(ヴォーカル)、ブライアン・メイ(ギター)ディーコン・ジョン(ベース)、ロジャー・メドウズ・テイラー(ドラム)

ミュージックライフ5月号より引用

 

 

とまあ、こんな具合。

 

 

新しいアイドル??クイーンが?

 

 

 

 

その不満、ごもっとも。

 

 

しかし、この5月号にはその不満を解消するもう一つの記事が載っているのである。

 

 

この続きは

 

クイーン 初来日までの盛り上がりをまとめてみる②でお届けします。

 

少しずつの更新しかできない今日この頃、気長におつきあいくださりありがとうございます爆笑

 

 

 

 

とにかくオミクロンで宮崎もレッド・ゾーンに突入!。

 

 

今さら、中途半端なまん延防止策をとることに何か意味があるのかと疑う。

 

息子の勤務先の飲食店オーナーは、いっそのこと緊急事態宣言なら補助金も出るのにと言っているそう。

 

 

もう、時短も何度目のことか・・・。

 

オーナーのお悩みをお察しします。