かかりつけの循環器に着いた頃には17時をまわっていた。


母はぐったりしている。


病院に着くと「もう一度説明して」

と言われてまた同じ話をいちからする。


その後も人が変わる度に何回も何回も同じ話をしなければならなかった。


誰でもいいからメモ取っとけよと思う。

病院ってなぜこんなにも連携が取れていないのか。


しかも休日診療の病院でコロフルの検査をして陰性が出たという書類を見せたのにまた

「コロフルの検査をします」

と言われ検査する。


何回するんじゃ。

無駄が多すぎてしにそう。



その後酸素吸入と点滴で少し落ち着いた母。

血液検査、レントゲン、CTを受けて2時間後に診察室に呼ばれた。




血液検査の結果を見て愕然とした。

BNPが1000だった。

重症心不全、即入院の数値だった。




※普通の人は10ぐらい



「帰りたい」と言う母。

ここで帰ったらたぶんしぬ。


「風邪をこじらせてるから病院で風邪を治してもらおう。家で倒れたら心配だし。」

と説得するが「帰りたい」と涙目になっていた。


毎年毎年入院ばかりしている母。

もう病院はうんざりなんだろう。


何度も入院したことのある私はよくわかる。病院は安心だけどなんとなく居心地が悪いんだよね。


しかし血液検査が悪すぎたので家に帰すわけにはいかなかった。


入院準備を取りにいったん家に帰る。

荷物をまとめてまた病院へ。


入院手続きなど全てを終えたときには22時をまわっていた。



帰りの車内。

疲れからめまいがする。

朝から何も食べていなかった。


コンビニに寄ってもらいおにぎりを買う。


家に着いたときには23時をまわっていた。



家に着くと自分もずっと体調不良だったことを思い出してどっと疲れが出てリビングに倒れ込んだ。



ものすごく疲れていたが母のことが心配でうまく眠れない。

 


母は退院できるのだろうか

という思いと

人間はいつかしぬ

という自分への言い聞かせ



5080問題


という言葉が頭をよぎる。



介護してるほうもされてるほうも病気でクタクタ。


日本はこれからこういう家庭が溢れてくるんだろうなと思う。





明日が祝日でよかった。

心身ともに疲れた。