阪神大震災から29 年が経ちました。
もうそんなに経ったのかという思いです。
地震の起きた日のことは昨日のように覚えているからです。
寝ていたところをドンッと強い力で突き上げられて一気に起こされました。
何が起こったのかわからない。
家が古いから崩壊したのか?と思いました。
あまりの揺れで逃げるなんて出来ない。
二段ベットで姉と寝ていたのですが、とにかく近くにある物にしがみついて振り落とされないようにするのがやっとでした。
数分で家の中は壊滅的にめちゃくちゃに。食器も全滅。散らばるガラスや陶器の破片。
いつもリビングでうとうとしているのだけど、そのリビングもタンスがなぎ倒されめちゃくちゃになっていた。
あの日リビングで寝ていたら助かっていなかったかも知れないと思うと寝る場所はちゃんと考えないといけないなと思う。
何が起こったのかと呆然とする姉と私。
離れた部屋にいた家族も無事だった。
家の中はめちゃくちゃになったが、ガスが止まっただけで他のライフラインは生きており、ニュースで見るまであんなに惨状になっているとは知りもせず
「今日大学に行かないと単位落ちてしまうかも知れない教科がある。授業あるかなー」
なんて呑気なことを考えていました。
もちろん大学までの電車は止まっておりそれどころではなかったのですが。
大きな地震に遭遇した事がなかった私は、怖かったし家もめちゃくちゃだけど、わりとのんびりと構えていました。
今の時代なら
地震で津波が来るかも知れない。
海に近くなくても液状化現象が起こるかも知れない。
食料が手に入らなくなるかもしれない。
など当たり前の基本知識や危機管理能力が皆にあると思うのですが、29年前は今の日本ほど地震が頻繁になく、災害に対しての意識も薄く知識が皆ほぼ無かったと思います。
何日か掛けて家の中を片付け、ニュースを見ても一体今何が起こっているのか分からない、受け入れられないという気持ちが続いておりました。
神戸方面を見ると空が赤く染まっており、そのときはじめて地震は火事も引き起こすのだと知りました。
阪神大震災
大阪北部地震
二度の大きな地震に遭い思ったこと。
地震を予測することも止めることもできない。
自分たちが出来ることは備えることだけなのだと。
日々備え続けて今に至ります。
昔よりも大きな地震が確実に増えています。
いつ起こるかも知れない大地震のために個人個人が備えること。災害について学ぶこと。
そんなことを考える日になればなぁと思います。
これまで震災に遭われた方にはお見舞いを、亡くなられた全ての方には哀悼の意を表します。