諦めのはやさ | キュニエットのシェフのつぶやき

キュニエットのシェフのつぶやき

大阪、北新地のフランス料理と自然派ワインのお店
キュニエットのオーナーシェフのブログです。
プライベート事も多いですが、お店の事も書いてます。

最近の若者は・・・。

とよく聞く台詞です。 ひとくくりは良くないですが、また私の年で言うのもおかしいですが・・・。


諦めるのがはやいです。


自分のやりたい事をしているはずなのに、困難に立ち向かえず、諦めてしまう。


私の場合は、中学生のときからコックさんに憧れて、今に至っています。

自分を褒めるわけではないですが、やめたいと思ったことは、一度もなかったです。

本当に好きなことをしているのだからそれが当たり前だと思ってました。


大学に行ってから、料理人を目指し、専門学校に行き、仕事を始めて、挫折する。しかも数日で。


数日で何がわかったのか??それに向けて努力したのか??その資金はどこから出ているのか??その種の人は考えたことがあるのか??疑問に思ってしまいます。


心底やりたい、目指したい事があってもできない人は沢山いるのに、恵まれた環境のありがたさを忘れている気がします。




ギタリストを夢見て、音大にいって、プロを目指したいという後輩がいました。


当時私は、18歳、彼は16歳で高校生。 フランス料理店で働く少し前の喫茶店でバイトしていた時の後輩でした。


熱く彼は語って、私もコックでシェフになると、よく話しました。


私が、二十歳の終りくらいの時に、十八歳になって、卒業も近くなっていた彼は、入院をしていました。


深くも考えず、ガムシャラで自分の事でいっぱい一杯で、すぐに退院すると思って、あまり気に留めず、すごしていました。 数ヶ月たち彼は、他界しました。


通夜のときに、彼の事を聞き、自問自答しました。 体が弱っていき、ギターも触れなくなっていく自分に、悔しがっていたこと。見られたくないので、誰にも、会わなかったこと。


当時の私は、自分だけしんどい思いをしていると勘違いをしていました。一日何回も殴られ、仕事もなかなか覚えれず、労働時間は、16時間を常に越えていて、周りを疎ましく思っていました。


しかし彼の現実みて、自分の幸せさに気づかされました。 二本の足で立ち、好きなことに、寝る間も惜しんで打ち込める自分の幸せな立場に。


またこの時期に、幼馴染が結核と白血病同時にを患って、長く入院していて、お見舞いに行っても、「軽々しくがんばれとかいうな」と追い返されてました。(今は元気にトラックの運転手をしてます)


この二人の出来事は、さらに自分を仕事に打ち込ませてくれました。 今ある環境の幸せさ。 どうか目標を持ってほしいです。


それが、仕事でなくとも、趣味でも何でもいいので、どうか諦めないでほしいです。 どうか、やりたいことを考えれる、日本という裕福な国で、健康でいれる自分の幸せを忘れないでほしい。


私もまだまだですが、若者、がんばれ!すぐにケツを割るな!! 自分で決めたことだから・・・。