●脱力を「知る」

大阪十三のドラム教室講師前田伸一です♪

脱力についての考察です。

先に結論を言うと「肩もしくは肩甲骨を意識すると脱力できる。」

ではどういう仕組みでその結論に至るのかその謎解きを楽しんでください。

高速連打を例に取ります♪

速いテンポの連打をすると力んで手がもつれます。

みんなが必ず突き当たる悩み「力む」

だからその答えは「脱力しましょう」

ユーチューブ見ると２８０ｂｐｍでヒャ～っと軽々１６分音符連打していて「目標は３００だ～」なんて出てきます。

こっちは半分の１５０ｂｐｍでも精一杯なんだけど、、、

そこで力みをとってリラックスして演奏しましょう～と画面のドラマーは言ってはくれるんですが、それはそうなんですがそんな簡単に出来ないから悩むわけです。

やる前からできるというイメージが沸かない（笑）

例えば初心者の方が一生懸命に１６分音符の連打を練習しているのを見ると肩に力が入ってるのでそのために肘が上がって叩いてる状態になってることが多いです。

その状態続けてると肘が上がっている分が重みとなって肩に力がさらに入ってしまいます。

悪循環

それで「リラックス、肩の力を抜いて！」と言うとしばらくは調子よく行くんですが、２０秒もするとまた肩が上がってます。

テクニック的に未熟だから仕方ないことなんですね。

ただその時に「どこがしんどいですか？」とよく聞きます。

手首、腕、ひじ、上腕、肩、、、いろいろなところがしんどいと答えが返ってきます。これ意識してもらうためにわざと聞いてます＾ｗ＾；

高速連打で続けてるとだんだんと腕が疲れてきて動かなくなりますよね。

★そこでコツはしんどくてもそのまま続ける！！

手が動かなくなるから手が遅れたり乱れたりします。

それで構わないからとにかく続ける！！手を止めない！！

その止めずに続ける理由がもう一つのポイントです。

★続けながら「考える」

”指をもっと動かせば良いかな、手首かな”

”手指が張って動かないから、腕振ろう”

”もうあかん、身体で乗るしかない”

考えることで無意識でやってることが意識化されます。

そうやって考えながらなんとか速くスティックを動かしたいと続けていると身体が反応してきます。

つまり続けながら考えると”高速連打やりたい！！”って願うあなたの願望に身体の各部位が「目覚めて」応えようとしてくれるんです。

だからまずゆっくりのテンポで手の甲、指先、手首、腕、ひじ、上腕、わきの下、肩、肩甲骨、首、腹筋、背筋、背骨（胸椎、腰椎、仙骨、、、）骨盤いろ～んなところを意識しながらポコポコやる、手を止めずに続ける。

そうするとどこにどう力が入ってるかが見えたり感じたりしてきます。

動かしながら意識してると動きの流れの中で力が入ってるところが刻一刻と変化してるのも感じれてきます。

それを続けていると意識したそれぞれの部位が協力しだしてあなたの願い（イメージ）に応えようとしてくれます。

テクニックが身につくのにこういうメカニズムがあるんです。

ウィキから頂きました

このメカニズムはマイケルポランニーの「暗黙知（ticit knowing）の理論」として知られています。

従属的諸細目（身体の各部位）を意識しながら動作をすることで包括的全体（あなた）がそれをまとめようとする力がはたらく。

その力のことを暗黙知（ticit knowing）と言います。

話しがすこし逸れました。んで高速連打です。

手指を無意識に見ながらたいていは練習してますからスティックを手で持って打面を打っていると気持ちはどうしても手指にいきます。

それで高速連打してると指や手の甲や腕などの目に見えるところの筋肉だけを使うので、そこが疲れて張ってきて続けられなくなります。

そこで腕全体を包括的全体と見立てて指や手の甲や手首の関節や腕の中にある尺骨や橈骨、肘や上腕やひじの筋肉や関節、肩の筋肉や腕のつけ根の鎖骨や肩関節、、、とにかく自分が気づくところを従属的諸細目として意識して繰り返します。

（理想は最初に書いたように身体全体を意識することですがわかりにくいので”腕全体”で説明します。作用機序は同じです。）

そういう「意識的な」練習を続けた後で最終的に肩を意識して指先を動かすと確実に高速連打のスピードが徐々に上がってきます。

不思議なんですが冒頭で言ったように肩を意識するとなぜか無駄な力が抜けて手指が動き出すんですね！！

闇雲に練習しても上がりますが、こういうメカニズムを知って練習するとスピードアップの取得もはやいですしゆ～っくり身体と対話しながら繰り返してることが面白くて飽きないです。

そして他の練習にも応用が効きます！

長々と書きましたがここで表題の「脱力」に戻ります。

つまり各部位を意識して練習してから包括的全体（この場合は腕）を意識するとなぜか手が速く安定して動き出す。

それが結果としての「脱力」です。

指先だけの力に頼って動かしてたのが腕全体の動きのメカニズムが目覚めだして連動して指の高速の動きを助け出すってイメージかなと。

だから脱力のコツを身につけた人は「肩の力を抜いて」というわけです。

でも上記の各部位を意識して練習を続ける、ってことがないとわかっててもすぐ力んでしまう。

これが”脱力を「知る」”ということです。

ようやっと気づいて言語化できるところまで来ました。

脱力に興味ある人はぜひやってみてください。

思わぬ発見がある筈です！

疑問が湧いたら無料体験レッスンで脱力について語り合いましょう。お気軽に連絡ください＾＾

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