高崎市南八幡地区のボランテイァ団体「山上碑・金井沢碑を愛する会」では、ユネスコ「世界の記憶」登録5周年を記念して、高崎市内に所在する上野三碑の「御朱印」を作成し見学者に無料配布しています。御朱印は縦16cm、横11cmの和紙に透かし文字が入り、朱色の碑形スタンプが押されています。

 

山上碑「御朱印」

      

山上碑は、西暦681年に長利という名前のお坊さんが、亡くなった母親のために建てた石碑です。長利は、放光寺という大きなお寺の僧侶で、黒売とう名の母親はヤマト政権から高崎市佐野地区の支配を任されていた豪族の子孫です。長利は母が亡くなって、母の実家の墓である山上古墳に葬られたので、そのとなりに石碑を建てたのが「山上碑」です。

 

多胡碑「御朱印」

      

多胡碑は、西暦711年に片岡郡、緑野郡、甘良郡から300戸を分割して、新たに多胡郡がつくられ、羊に支配を任せたことを記念して建てられた石碑です。

 

金井沢碑「御朱印」

      

金井沢碑は、西暦726年に三家(みやけ)氏を名乗る一族が先祖供養をするとともに、仏に仕えることを誓いあうための石碑です。碑文からは、仏教の広まりの様子、女性を中心とした家族の在り方、古代の戸籍の整備状況などを知ることができます。