令和元年113()、ユネスコ「世界の記憶」に登録されている、国特別史跡の上野三碑の一般公開が行われました。上野三碑は、鏑川と烏川の合流点付近にある国内最古級の石碑群で、681(天武10)年に建立された山上碑(高崎市山名町)711(和銅4)年に建立された多胡碑(高崎市吉井町)726(神亀3)年に建立された金井沢碑(高崎市山名町)のことです。

 

金井沢碑東屋

地元ボランティアによる接待

金井沢碑覆い屋

ボランティアによる解説

 

金井沢碑726(神亀3)年に建立された石碑です。石碑に刻まれた文字は112文字で、講をつくって先祖供養をする志が記されており、仏教文化の広がりと、東国における政治の実情を伝える重要な石碑で、「群馬」の文字が記されていることでも注目されています。石碑の形状は、高さ110㎝、幅70㎝、厚さ65㎝の安山岩で、碑文には佐野三家(さののみやけ)を管理し、山上碑(やまのうえひ)を建てた豪族の子孫と考えられている三家(みやけ)氏の者である三家子□(□は欠字)が、三家氏を中心とした9人の名前を記し、先祖の供養と一族の繁栄を祈ったことが刻まれています。

金井沢碑

御朱印所

金井沢碑御朱印