日本へ行った時、本屋でこの本は面白いから読んでみな、、、みたいな記事を見たので、村上春樹 はなにか凄い作家でノーベル文学賞をもらえるような作家だ???というような記事を読んだ事があるような気がしたので、とりあえずお勧めの一冊を買ってきて、こちらアメリカに帰ってきてからこの一冊 ” ねじまき鳥 クロニクル ” を読んでみて驚いたね。なんていうか、グロテスクと言おうか、不思議な世界が始まる。主人公は30歳くらいの弁護士事務所で働いていた青年で、現在は仕事はやめて無職状態で彼のワイフは品のいいインテリ風の感じでまじめに働いている。彼とは同年代で、彼女の兄は東大出のこれも一癖ある男。
まったくごくごく普通の単純な生活を送っていた結婚6年めか7年めなのだが、ある日に彼女はかなり年上の男と知り合い、セックスに夢中になる。単純な夫との関係が終わるのだが、彼の周りには16歳の学校へも行かない少女が出てきたり、ギリシャかどこかで心霊術を学んだ女とそのまた変わった妹がいて、その彼女が何かの問題を起こして金が要るので売春で金をしっかり稼いだり、借金を返したらさっさと辞めたり。話はとんで、、日本とロシアが戦争をしたノモンハン事件、ロシアの捕虜となった日本兵が蒙古兵に動物の皮剥ぎ用のナイフで動物のように、生きてる男の皮を全部剥いでいくシーン、男は絶叫をあげて死んでいく、、、もう一人は水のない空井戸に素っ裸で放り込まれたり、凄惨のシーン、なんとグロテスクだ。
でもやはり、この作家のインテリというか、そんな感じが文章のなかで散らばっている。ただただこういう本を今まで読んだことがなかったので、今後彼の他の作品がどんなものか、時間をかけて読んでみようと思う。う~~~ん、読む価値があると思うよ。
第2部は上の本で、これはここサンフランシスコの紀伊国屋書店で買って読んだ。不思議な世界が広がる。
ついでの紀伊国屋で買った本が下の本 山本五十六 アメリカの敵となった男 だった。
アメリカに来てから、ある日に絵描きの日本人の先生の家にあった 文芸春秋 借りてきて読んで、これはいい本だ、、と思い紀伊国屋書店から、毎月送ってもらった。ある時の記事で、こういうのがあった。 最近の大学生は本を読まなくなった、、、たしかこれだけは最低読まなければならない、、50冊みたいなのがあった。私め日本の大学へ行くチャンスがなかったので、どんな本なのか日本に本屋をしている友達がいたので、全部送ってもらった。その50冊を半年で全部読んでしまった。その後の感想は、まー日本の大学生もこんなもんなんだ~と思った記憶がある。
あとは、過去現在の日本を代表するような、元首相や財界人とか歴史的人物などが、生涯で一番感動した本はどれか?
という特集記事があったとき、やっぱしダントツに多かったのが、司馬遼太郎の 坂の上の雲 全8巻だった。う~~ん あれは私めも感動したな。明治時代の日本人の凄さは本当に素晴らしかった。日清日露戦争を勝利に導いた戦争の実話です。
日本にいた23歳までは東京は木場で材木担ぎ、実家が材木屋だったのでひどい環境で6年間も働いていた。
その頃の 愛読書は 大藪春彦 のハード ボイルドが我が愛読書だったな。いろんな銃が出てくる。相手がヤクザであろうと警官であろうが、バンバン撃って殺してしまう、女は彼にかかるとヘロヘロになり腰のタガがはずれてしまう、肉は1キロ食って酒もワインを水のように流しこむ、、スーパーマン 殺し屋、金もガンガン稼ぐ、そういったストーリーで、高校生の頃友達が持ってきてそれを始めて読んで感動して、大藪世界にどっぷりとはまってしまった。
それから月日は流れて、アメリカに来て学校も終わり、なにか自分でビジネスを始めよう、、と、最初はハンテング、フィッシングをアラスカ、カナダ、アメリカで日本からのハンターを案内したり、メキシコでフィッシングをやる会社を作ったが、その後誰でもできる射撃ツアーでブレークした。その後ガンショップを経営したり、日本から中古銃をまとめて千丁単位で輸入したり、その銃をアメリカで売ったり、アメリカの銃を日本へ輸出したりした。
このハード ボイルド作家の大藪春彦さんとも知り合い、昔の事で手紙のやり取りをした。
この先生、、、私もアメリカへ行っていろんな銃を撃ってみたいのですが、なんせケツが痛いので(痔)大痔主らしく、長い時間飛行機にのっていられないんです、、と言っていた。タバコと酒が原因か、もうとっくに死んでしまった。
さー大藪さんの小説に出てくる男を見習って肉でも食おうかな。