ある男がワイフを連れて、日本へ帰って行った。 | gozira hunterのブログ

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先週の土曜日に、長年ビジネスを通して友達関係にあった男の、お別れパーテーに参加した。
約35~6名が集まった。

みんな旅行業界の連中だった。平均年齢は60代中頃の、爺さんと婆さんが多く、若い人は数人きりいなかった。

ここアメリカの西海岸、風光明媚のサンフランシスコに、日本から来る観光客が、パッケージツアーで押し掛けて、ツアーブームに火が付いたのは70年代の半ば頃からだった。それからアップダウンはあったものの、確か2001年の同時多発テロまで、コンスタントに日本から、一般観光、視察ツアー、大学生の春の卒業旅行、新婚旅行、夏休み、5月の連休、正月、、と毎日のように日本人団体さんを乗せたバスが、市内を走っていた。

今は中国人が、日本でお土産を買いまくっているが、70年代から80年代、90年の前半の日本のバブル経済の終焉まで、日本人が今の中国人と同じ事をやっていたのだ。ゴルフセット、酒類、宝石、化粧品、食品など、全てがアメリカで買う方が安いので、免税店は90%以上が日本人客、ここシスコのダウンタウンも、日本人経営の土産やが5~6軒もあり、日本人の客引きが、ダウンタウンの、あっちこっちで跋扈していた。

旅行社のガイドや通訳をやっているオレ達は皆若かった。オレはその頃は、日本人観光客相手の射撃ツアーを、75年頃からやり出したので、毎日、とても忙しかった。昼間はお客さんを射撃場に連れて行き、夜は弾を詰めたり、銃の掃除など、それこそ、忙しい月は週7日、1日16時間くらい働いていた。売り上げは全てキャッシュ、その頃は、まだカードはなかった。

いい時代だった、みんな儲かっていた。旅行業界で真面目に働いていた連中は、今ではとても、値段が高くて買えない家を、何の問題もなく買っていた。今は普通の家でも、ここシスコは100万ドル以上もするので、普通のサラリーマンでは、とても買えなくなった。

その頃、オレ達日本人の平均年齢は、30代半ばくらいだったろうか。

それから、月日が流れて、旅行業界は廃れてしまったし、土産やは、日本人相手の免税店を始め、全てが倒産して消えて行った。ここ10数年、まず日本から若者が、まったく来なくなった。日本の不景気が20年近く続いているのか、ビジネスの団体なども来ない。今では旅行業界は、日本から、ぱらぱら来るのみで、一纏めにして、細々とやっている始末だから、若い日本人がこの業界には入ってこない。

昔は、日本の大手旅行社のエージェントもあったが、全て無くなってしまった。


それでも、旅行社に残って、歳を喰っても、未だに、身体が動くうちは働いている連中も、けっこういる。今回のパーテーは、それらの集まりだった。

今回の日本へ帰るさよならパーテーも、彼がストローク(脳溢血)で昨年の新年会で倒れて、半身不随になり、ワイフに付き添われて、日本へ近々帰国する事になった。

もう60歳代に入ってから、死んだり、ストロークになったり、糖尿が悪化して、身体がおかしくなったり、膝や背骨の関節がダメになったりと、そんなのが周りに、年々増えて行く。

しっかり、金を残して日本へ帰るのもいる、身体も順調で、その帰国希望者達に聞いてみる、、なんでアメリカに40年も50年近く住んでいて、子供も、こっちで生まれてアメリカ人なのに、、、なんて聞くと、、日本は食い物がうまい、、病院設備がアメリカよりいい、とか、そんな程度で帰国する。中には金もなく、独身、子供もいない、、という日本人もけっこういるが、帰りたくとも帰れない、、だから寂しいだろう、、なんて他人は思うだろうが、けっこう楽しくやっているのが多い、ただの痩せ我慢ではあるまい。

死んだら、灰にしてもらい、船から海に撒いてもらうんだ、、なんて言っていた男もいた。


今回集まって、旅行社で現役で働いている連中も、誰1人,将来、こんな年寄りの集まるパーテーをやる事を、若い頃は、夢にも思わなかっただろうな。しかし、誰でも死なない限り、必ず老後は訪れる。



先週は、プライベートハンテングクラブに入っているので、広大なライスフィールドへ出かけて、ダック ハンテングをやっていた。空は青く晴れ渡り、鴨の大群がクワ~クワ~と鳴きながら、大編隊を組んで空高く飛んでいるのだが、中々低空飛行をして、射程内に入ってこない、それでも4~5羽が時々低空飛行して来る、射程距離に入らないのだが、頭にきて3連射、、当たらない、、すいすいと飛んで行く。

鴨のデコイを2ダースくらい浮かばせて、鳥屋を作ってその中に隠れて、ダックコールをブギャ~、ブッギャ~と鳴らさないと、なかなか下りてこないようだ。なんせ、アラスカやカナダの大物猟には行ってるが、こういった猟は初心者なので、1羽も今回は穫れなかったな。よし、、またチャレンジするぞ。