ミステイクランナー
どんなもんだって 躍起になったって
出来のいい奴に敵わない
神はなんだって そんな不謹慎な
出来心で生み落としたの
とても欲しがっているの それは僕だって同じ
何も知らない振りしているのは誰?
散々な夢を見たのに 心臓は止まっていない
類想の異常者に成り切って 空疎な闇を抱えている
一切の正義の果ては 人災の凶手を漁る
照準の乱れたマシンガンで 誰彼と無く撃つのさ We’re "mistake runner"
こんなもんだって 自棄になったって
出来上がりは似たり寄ったり
神はなんだって こんな不明瞭な
出来損ないを生み出したの
私なんにも要らないって どの口が言っているの
容疑者のリストを揉み消すのは誰?
合法な嘘で固めて 論法を打ち破るのさ
聴衆を謀り阿る まやかしの鐘を掻き鳴らせ
難題をいくつも解いて 発想の泉は涸れた
俗界の白黒の裁定は 先に塗り潰すことさ We’re "mistake runner"
何が正しいか間違っているかなんて影の向き次第
失敗を繰り返せ猥褻や咎が美徳に化けるまで
正論を選ぶ不利に何の意味も無い事に気付いているんだろう
科せられた十字架を降ろしたのは何故?
散々な夢を見たのさ 信仰は酬いを誓う
成功の最大の要因は 誰かの為に生きないこと
救済の言葉は無くて 冷淡な世界は続く
曲解の歌を口遊んで 闇雲に走り抜けろ We’re "mistake runner"
暗闇楽団
退屈を持て余した貴族の街に
彼らは音も無くふらりとやって来て
風変わりな趣向を凝らした演奏は
あっという間にその矜持を虜にしたのさ
濁りのない音楽を生み出すために 客席も壇上も真っ暗闇で
流れるその上質な管弦楽に 誰しもが酔い痴れてゆく
何も見えないsymphony 一糸乱れぬharmony
胸を震わせるような大音響に
心満たされたいなら 悦楽を知りたいなら
ここへおいでよ 我ら暗闇楽団
噂話とお茶を嗜むことが日常だった
ブルジョワたちの好奇を誘うように
閑古鳥が鳴いていたそんな劇場の
錆びた扉に先を競って詰めかけていくのさ
豊潤なる音楽を楽しむために 灯りなんて要らないわと淑女は言った
気高さを気取った聴衆はただ 澄まし顔で目を閉じてゆく
何も見えないmystery 足元揺れるbalcony
止むことのない拍手と大歓声を
本物に触れたいなら 金に糸目を付けるな
ここへおいでよ 我ら暗闇楽団
ある日隣の町からふらりとやって来た
スリを生業とするその少年は
夜毎金持ちが集うそんな劇場に
音も立てずに壁をつたって忍び込んだのさ
金目の物嗅ぎ回り彷徨うけれど 客席も壇上も真っ暗闇で
足を取られ躓いたスポットライトに 業を煮やして火を灯す
誰も見えないsymphony 一糸乱れぬharmony
並べられたスピーカーの大音響に
黒光りのレコードが 指揮台の上で回る
ここへおいでよ 我ら暗闇楽団
袖幕に潜んでいた劇場主に
客席のざわめきなどもう聞こえない
大金を詰め込んだ鞄をぶら下げて
夜の闇へと音も立てずに消えていったのさ
今日もどこかで 音を奏でる 暗闇楽団
モンスターガール
豹変したhoney face 素顔見せたらそれで終わり
損壊するhappy days 僕の皮膚から爛れ落ちた
月影の夜に禍々しく照らされた牙は
哀しみを帯びた その瞳に似つかわしくない
僕の前頭葉から脳神経を
喰い散らかした君のMONSTERが
迫るアンデッディズムを網羅してしまう
何処にも飛べない
Hear the Siren still sing a fatal song
君の完全耐性のMONSTERに
中枢の細胞が麻痺して来たんだ
僕は 何もかも君に捧ぐ者さ
境界へとhurry up 僕の頭を抱え込んで
凝塊までharry mode 手足絡めて貪るだけ
満月の夜に首筋へと剥き出した爪は
撓やかに揺れる この躰を弄ぶままに
僕の大脳縦裂のニューロンを
噛み拉くような君のMONSTERが
奪うアイデンティティは朦朧としてる
誰にも言えない
砕くScientism とSilentnight
君の完全無欠のMONSTERに
血管の細胞が溢れ出したんだ
詰まり 何ひとつ抗えない者さ
君は愛情に飢えて腹を空かし彷徨い歩く獣
形振り構わずに餌を撒いて 狙いを定めた獲物を喰らう
僕の前頭葉から脳神経を
喰い散らかした君のMONSTER が
歪むパースペクティブから問答無用で
何処かに連れ去る
Hear the Siren still sing a fatal song
君の最終形態はMONSTER GIRL
全身の細胞が麻痺して来たんだ
今は 何処にも逃げない
僕は前頭葉から脳神経を
君に飼い慣らされたMONSTERさ
今じゃ蹂躙無しでは生存出来ない
何もかも君を満たす物さ
僕は 絶え間なく君を満たす物さ
コズミカル☆ランプ
途切れ途切れの夜空を集めて帰ろう
蠢く街の光をすり抜けて
僕の思いや悲しみの答えが 他所へ逸れないように
それはインターネットで買った古ぼけたランプ
ベッドの片隅にそっと燈せば
闇が広がる 両手から身体へ カーテンもソファも呑み込んで
正方形の天井が円を描く 得意げに月がシグナルを打つ
飛空船は出航の時間 内緒の歌 遥かな旅路が始まるよ
空を駆け抜けろ この風に触れただろう?
僕の心を解き放つようなGalaxy
舵を取れ 塵が舞う渦の奥へ
何も知らない 行く先は星屑まかせ
流れても流れても続いていく 怯むな Now starting journey to the Star
シリウスの船着き場は今日もごった返す
子供たちが一斉に飛び降りても
カンパネルラに逢いにいく子だけは 僕の手を離さないでいるよ
せいのっで揺らめく川を渡る 泣き虫の少年が一番乗り
さあ 旋回は定刻の通り 今夜だけは埠頭で瞬きを見送るよ
星を飛び越えろ どこまでも行けるだろう?
僕の瞳に吸い込まれそうなGalaxy
帆を上げろ 乗り継いだ船の先に
どこか優しく 懐かしい声が響くよ
もう明けることのない夜の外へ 静まれ Now starting journey to the Star
時を追い越して 振り向けば見えるだろう?
僕の光を引き寄せるようなGalaxy
誰の手も届かない 空の果てに
僕は未来を明け渡すために来たのさ
遠くても遠くても見上げれば ほら いつでも Now starting journey to the Star
濁った水槽
踵鳴らしてドアを開けるから 僕の掌を抉った爪は
零さないように強く握った言葉を落としてしまった
擦れたシャツの音が耳を咬む 汚されないように衝かれた肘
僕の指先はただ袖を滑り出して靴箱に撥ねた
灰色よりも 少し黒くて どこか白みがかった様な
この狭い玄関で揺れたのは君の髪と水槽の中
澄んだ水の中に一滴落ちた 今にも溶けてしまいそうな色
一息で胸を染めたのに 揺らせば揺らすほど染まったのに
ありったけの絵の具を絞り出しても 血溜まりのような薔薇を挿しても
君が最後に付けた色は もう変わることなんてないんだね
嗚呼 もう少しだけ 溺れていたいのに
掻き分ける腕の先に 君はいない
音も無く広がった輪の中で 素足だけを晒して見つめ合う
崩れないように柔らかな色を選んでいたはずなのに
水色よりも もっと淡くて だけど確かに色味がかっていくこの水槽に
僕と君は何を思い浮かべたんだろう
初めて浸された僕じゃない色は 綺麗なんて思わなかったのに
沈んでいくほど苦しくて 息も出来ないくらい満たされて
緩やかに滲み出した深い色は 僕には綺麗に見えていたのに
君が水を汲みに行くから 溢れてしまいそうで怖かった
嗚呼 もう少しだけ 踠いていたいのに
霞んだ硝子の果てに 君はいない
澄んだ水の中に一滴落ちた 今にも溶けてしまいそうな色
一息で胸を染めたのに 揺らせば揺らすほど染まったのに
君と僕で染めたあの水の色は 何度も何度も変わったけれど
きっと初めから最後まで 違う色に映っていたんだね
嗚呼 濁ったままの 水槽の中に
取り残された僕を 掬わないで
ALEXANDRITE
あれからどれくらい時間が経ったのだろう
眠りから覚めても景色なんて変わらない
僕には彼のような強い煌めきはない
その瞳を狂わせる鮮烈な色もない
ただ扉を破って 形のない空を知ったら
この石に秘められた 魔法の色 解き放たれる
ALEXANDRITE 真実を照らし出すような 光を探して
感情のない時空を飛び超え 今 喜びを掴む明日へ
眩しさや鮮やかさをここで競い合っても
美しさは掻き消され 仄かな明かりに集う
君にも眠らせた色がきっとあるだろう
灯火のその下で初めて出逢うのかもね
さあ舞台上に立って ひとりでライトを浴びたら
目の前で色を変えて その視線を惹き付けるのさ
ALEXANDRITE 運命を変えるような 光を探して
勝敗のない世界を飛び越え 今 闘いの幕を上げろ
磨かれただけじゃまだ 本当の自分じゃないさ
この広野の上の どこかにあるはずだろう
ALEXANDRITE 僕だって輝きじゃ敵わないけれど
数多の光に晒されて 異彩を放つよ
ALEXANDRITE 真実を照らし出すような 光を探して
勝敗のない世界を飛び越え 今 闘いを挑む明日へ
DEVIL ALIVE
好きでも嫌いでもなかったけど もう少し呼吸を聴いていたくて
あの子が落とした自転車の鍵 鞦韆の向こうへ隠したのは
僕なんだよ 思い出して 後ろめたい 押し潰した
沈ませたはずなのに 君の囁きで 邪な影を擡げている
神様は この僕のことなんて 何も見ていない
Devil alive 目醒めたら 僕だって 人を殺せるんだよ
好きでも嫌いでもなかったけど 弾かれないように頷いてた
冷たく笑った彼のグローブを 手にした鋏で切り裂いたのは
僕なんだよ 思い出して 誇らしくて 押し止めた
眠らせたはずなのに 君に嬲られて 黒ずんだ雲が覆い尽くす
神様は 血を吐いたこの僕に 何をしてくれた?
Devil alive 目醒めたら 僕だって 君を殺せるんだよ
Devil alive 躰ごと 心ごと 僕を喰い尽くせ
I just woke 身を切った この傷み 全て曝け出す
Devil alive ねえ 君は この僕の 何を知っているの?
何もかも焼き尽くせ もう僕はいない Devil still alive
カレイドスコープ
涙じわじわ溢れてかくれんぼ 年中無休の寂しんぼは
恥ずかしがり屋の天邪鬼で ちょっと面倒くさい
しゅわしゅわと音を立てて消えてゆく 君の大好きなレスカの泡
ご機嫌ななめを立て直しに どこかに出掛けよう
もしかして君は知らない? 偶然立ち寄った店に
赤色の和紙で包んだ 未来の望遠鏡
カレイドスコープ 柔らかなその手に さりげなく手渡したのは
バレないように君の横顔 じっと見ていられるからさ
カレイドスコープ 意地悪したいけど 君が「きれい」ってつぶやいても
ひとり言になってしまわないように ちゃんと傍にいるよ
記憶あやふやいつかの少年が 屋台で見つけた魔法の筒
眠りにつくまで覗き込んだ夜が胸をよぎる
君だけに教えてあげる それは神様の悪戯
その人のハートを映す 秘められた顕微鏡
カレイドスコープ ぐるぐると回って ふいに止まった君の手を
コツンって指で弾いてみたら 思い切り肩をぶたれた
カレイドスコープ きらきらと輝く その華と君の笑顔を
今度は崩してしまわないように そっと見つめてるよ
カレイドスコープ いつだって気まぐれ くるくると変わる素顔は
僕が巡り会った宝物 それはあの頃より強く
カレイドスコープ 意地悪したいけど 「きれいだろう?」って答えるのを
誰かに取られてしまわないように いつも傍にいるよ
決してひとりにしないように・・・ ずっと傍にいるよ
Cisco
I'm sniper, code name=「Cisco」 狙い澄ました獲物は逃がさない
I'm sniper, code name=「Cisco」 今日も誰かが憎しみをそっと委ねる
たかが人が殺されたなんて 呆れるほどいつでも聞く話だろう?
その心を一度たりとも昂ぶらせたことなどないと言えるの?
この世界にただ愛しさがある限り 僕が路頭に迷うことはないだろう
愛を切り裂かれた果てに 芽生えた種が咲き誇る
忌まわしくも美しき 憎悪の華
あの日あの時抉られた傷み ずっと堪え続けて生きるのかい?
それは無限に消えることのない ただの人間である証だろう
誰かのその命を奪う度 誰かの心が救われるのさ
時にそんな哀れな呪縛から 解き放つために撃ち抜くso bloody murder
I'm sniper, code name=「Cisco」 まやかしじゃ心は癒せないぜ
I'm sniper, code name=「Cisco」 今日も血飛沫で誰かの夢が叶う
それは淡い夢が覚めた瞬間 あの銃声ひとつで全て砕けた
血に染まった体に額を擦りつけて叫んだ夜は彼方へ
凍りついたような僕のこの心が 悪魔の手に魂を売り飛ばした
天使は絶望の果てにサタンへと身を窶した
その支配に従って 裁きを成す
あの日あの時失ったものは 二度と僕の元へは戻らない
今はスナイプを重ねることで 消えない記憶を殺し続ける
誰かのその命を奪う度 誰かの心が救われるのさ
いつだって悪夢を覚ますものは スコープに映し出されるso bloody murder
I'm sniper, code name=「Cisco」 いつか君の胸にも咲くだろう
I'm sniper, code name=「Cisco」 憎しみという名の黒い薔薇が
I'm sniper, code name=「Cisco」 癒えることない傷口が疼く
I'm sniper, code name=「Cisco」 心なんてとうに捨てたはずだったのに・・・
I'm sniper, code name=「Cisco」
月の明かりを仰いで眠りに就くと 今夜あなたが私を迎えに来るの
ガラスの夜空へ誘われて 光の線路を昇るの
それは幼い日に見た絵本の世界 駅を降りたら煌めくランプを巡り
三日月ベンチに腰かけて あなたの肩へともたれるの
青い星に恋する街の公園で 空に架かる瞬く川を眺めるの
ダメよ ふたりの仲を隔てないで このままずっと手を繋いで
ねえ もう! ほら寄り添って
今日も冷たい夜の真ん中で So darling I love you
ちょっとイケナイ恋をしてみたい You are my honey
涙流れてそっと星になれ So loving forever
ロマンチックなkissをくれたなら 許してあげる
星の欠片を注いだようなソーダに まるで惑星みたいなアイスを乗せて
大人ぶっているあなたは微笑む 子供扱いはしないでよ
アポロ通りのおしゃれなカフェでお茶をして イルミネーション輝く街でお買い物
淡い真珠の星に浮かべられた 綺麗なリングを手に取って
ねえ どう? ほら似合うでしょう
今日も冷たい夜の真ん中で So darling I love you
ずっと覚めない夢を見ていたい You are my honey
星は流れてきっと巡り会う So loving forever
ドラマチックな恋になるのなら 許してあげる
今日も冷たい夜の真ん中で So darling I love you
ちょっとイケナイ恋をしてみたい You are my honey
涙流れてそっと星になれ So loving forever
ロマンチックなkissをくれたなら 許してあげる
朝の光に壊れたガラスの夜空 かぐや姫にはなれずに目覚める私
8時の電車で行かなくちゃ 今日はあの人に会えるかな・・・