アナキズムラブ


そうね あれから他の人に 触れられるのが嫌になったの
瓶の底の綺麗な水が 濁り出してしまいそうで

同じ形の体寄せて 同じ匂いを嗅ぎ合うだけ
同じような体温なのに 重ね合って 熱を持った

この世界から 互いを塗り潰す

君のことを想っていただけなら この痛みも知らず生きていたの
真っ逆さまに Latata 湖の底に 落とした石を拾わせてあげる
この痛みは君に貰ったもの その不条理が強く惹きつけ合う
揺れる水面に浮かんだ泡みたいに 君の声が弾けては消える・・・アナキズムラブ


何もかも許されのなら ここで心を剥いでほしい
他の何よりも醜くて 綺麗だって 教えたくて

もしも生まれ変わるとしても もう一度この体がいい
たとえ離れ離れになっても 何度だって嗅ぎ付けるの

混ざり切るまで 何度も入れ替わる

君のことを嫌いになるとしたら この私の存在に仇なすこと
真っさらな手に Latata 細い指に 垂らした糸を絡ませてあげる
ただ此処には君と私とだけ 不純なものはもうなんにもない
開いた傷に湿った布を当てて 君の声が途切れたら甘く・・・

苦し紛れに放った怒りにも似た言葉が 
幾千の擦れ違いを潜り抜けて実ったの
すぐに冷めてしまいそうな微熱ほど体を離れない
鼓動だけが今でも互いを認め合う

君のことを想っていただけなら 真実さえ知らず生きていたの
真っ暗闇に Latata 沈まないように 潤んだ水を飲み干してあげる
もうなんにも声にならなくていい この温もりだけが導き合う
神様より本能に従うだけ 背負った罪を分け合って 君と・・・アナキズムラブ