日本自動車販売協会連合会などが4日発表した2月の車名別新車販売ランキング(軽自動車含む)は、トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「プリウス」が前年同月比約6倍の2万7008台で、9カ月連続でトップとなった。
トヨタは2月9日、凍結した路面などを通過する際、ブレーキが利きにくくなる恐れがあるとして、昨年5月に発売した新型プリウスを含むHV4車種のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。世界最高水準の燃費と最廉価モデルで200万円を切る割安感で人気を集めている看板車種だけに、販売減が懸念されていたが、約4カ月待ちという高水準の受注残を抱えている上、「キャンセルはほとんどなかった」(トヨタ販売店)ため、影響は出なかった。【大久保渉】
◆2月の乗用車販売ランキング◆
順位 車名 メーカー 台数
(1)プリウス (トヨタ) 27008(497.0)
(2)タント (ダイハツ) 20552( 43.2)※
(3)ワゴンR (スズキ) 18517(▼14.3)※
(4)フィット (ホンダ) 13967( 46.2)
(5)ムーヴ (ダイハツ) 12855(▼37.9)※
(6)ヴィッツ (トヨタ) 11003( 29.2)
(7)パッソ (トヨタ) 10768( 14.7)
(8)カローラ (トヨタ) 10623( 32.2)
(9)アルト (スズキ) 10324( 39.9)※
(10)ミラ (ダイハツ) 10046( 55.9)※
※は軽自動車、台数のカッコ内は前年同月比伸び率%。▼はマイナス