改造した家具に隠して覚せい剤を密輸入したとして、警視庁組織犯罪対策特別捜査隊と東京税関は8日、大阪市西成区太子1、無職、田中邦憲(50)と東京都渋谷区代々木3、無職、畑瀬仁(34)の両容疑者を覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)容疑で逮捕したと発表した。押収した覚せい剤は計約10キロで末端価格6億円相当に上る。警視庁は暴力団が関与しているとみている。
逮捕容疑は、昨年11月28日、中国・大連発のコンテナ船に覚せい剤約5キロを積み込み、江東区青海の東京港から輸入した疑い。
組特隊によると、木製の椅子を二重底にして、すき間に覚せい剤を隠していた。両容疑者は「ヤミ金業者からの借金を返せず、薬物の密売組織に加えられた」と供述しているという。