人気テレビドラマを映画化した「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」(武内英樹監督)が19日に全国公開されるのを前に、完成披露試写会が9日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで開かれ、出演者たちが舞台あいさつを行った。
[フォト]映画のイベントにサプライズ登場した上野樹里と玉木宏
劇中のカツラと衣装を着て登壇した12人は、会場を埋め尽くした4000人ののだめファンから大歓声を浴びた。
のだめ役の上野樹里は「テレビ越しのお客さんとここまで接近できたことに、私たちが感動させてもらいました」、天才指揮者・千秋役の玉木宏は「今回は指揮者としての成長ぶりを見せなければならない。指揮の練習中は早くやめたかったが、オーケストラを前にしてだんだん気持ちが良くなった」とあいさつ。
海外ロケについて、上野が「最初は大変だったが、慣れました。毎日ピザとパスタを食べて、石畳にヒールが挟まれないようにペッタンコの靴を2ユーロで安く買って頑張りました」とユーモラスに答えると、ウエンツ瑛士は「7、8回往復してマイルがたまった」。ベッキーは「日帰りでフランスに行ったんですよ」。CGを使って、のだめとパリでバトルを展開する山口紗弥加は「1時間で撮影が終わると思っていたら8時間かかった」など苦労話を披露した。
シュトレーゼマン役の竹中直人が「パリではなくて河口湖で撮った」と暴露する場面もあった。武内監督は「最後のチャイコフスキー『序曲:1812年』では(玉木が)血のにじむような努力をした。シーンの途中でも拍手をしてほしい。そして衝撃のラストになっているので誰にも言わないで」と注意されると、場内から「エーッ」と悲鳴に近い声が上がった。