セ・パ両リーグ誕生60周年記念(22日、U-26NPB選抜1-1大学日本代表=九回規定引き分け、東京ドーム)巨人・原辰徳監督(51)のおい、東海大・菅野智之投手(2年)が快投を演じた。八回無死一、二塁から登板し、MAX147キロ直球を武器に亀井、坂本(ともに巨人)、中田(日本ハム)らを相手に2回を1安打無失点&2奪三振で原監督をびっくりさせた。
【写真で見る】伯父・原監督と笑顔で記念撮影した東海大・菅野
球が走る。伸びる。キレる。1-1の八回無死一、二塁からマウンドに上がった菅野が、プロの前に立ちはだかった。
小窪(広島)を中飛に打ち取り、亀井(巨人)を三邪飛。根元(ロッテ)は空振り三振だ。九回は中田(日本ハム)を空振り三振。二死から嶋(楽天)に右前打されたが、最後は坂本(巨人)を三ゴロに仕留め、引き分けに持ち込んだ。
「(八回は)1点もやれない場面でしたが、準備はできていました。(九回に中田から奪った三振は)狙いました」
最速147キロ。4万1025人の大観衆が大きな拍手を送った新星。この右腕こそU-26NPB選抜のコーチを務めた原監督(巨人)のおいっ子だ。母・詠美さん(46)の兄が原監督で、少年時代はキャッチボールの相手になってくれたという。1995年には伯父の引退試合を東京ドームで観戦し、「偉大さがすごくわかりました」と振り返る。
東海大相模高の野球部で投手だった父・隆志さん(47)の後を追うように同校に入学。このころから原監督に「謙虚な気持ちを忘れるな。結果よりも、いい人間になってほしい」といわれ、精神面でも成長した。
今月18日には電話で「頑張れよ」と激励された。そしてこの日。あこがれの伯父が一塁コーチスボックスから熱い視線を注いでくれる中、マウンドに集中。「(原監督を)少し意識しましたが、いいモチベーションに変えて投げることができました」と胸を張った。
グラウンドレベルでは初めて見た、おいの成長に原監督は「ああいう場面で出てきて、堂々と投げていた。非常に若者らしかった」と絶賛。2年後に、おいが同じユニホームを着る姿を想像していたのかもしれない。
強烈なインパクトを残した20歳の若武者。「自分の力が発揮できれば短いイニングは抑えられる」。原監督の目前でみせた快投に、菅野の心は弾んでいた。
