なぜ、ヌードの巨匠は当局にニラまれたのか。10日公然わいせつ容疑で警視庁保安課の家宅捜索を受けた、写真家の篠山紀信氏(68)。警視庁は東京・赤坂の事務所や自宅から撮影資料など段ボール数箱分を押収し、本人からも事情聴取する方針だ。
問題視したのは、今年1月発売の「NO NUDE by KISHIN 1 20XX TOKYO」(朝日出版社)という写真集だ。昨年夏ごろから東京・お台場や赤坂の路上、青山霊園、JR山手線の線路上などで、人気AV女優・原紗央莉(21)のヌードを撮影。「近未来都市TOKYO×裸体の夜」をコンセプトに、約60ページの大半が夜間を中心に屋外で撮影された。今回の捜索先には、原の所属事務所も含まれている。
「強制捜査に踏み切ったのは、不特定多数が認識できる公共の場所で、全裸女性を撮影した行為が悪質性が高いと判断したため。局部は写っておらず、写真集自体のわいせつ性は問わないとしています。当局としては“ヌードはスタジオで撮れ”ということでしょうか」(捜査事情通)
捜査にいたる過程には「巨匠ならでは」の事情もあったようだ。
「ゲリラ的な野外撮影なら“パッと脱いで、カシャ”で、ホンの数秒で済みますが、『世界のキシン』となれば、そうもいきません。撮影時間もかかり、メークや照明などスタッフの数も半端じゃない。どうしても人目につきやすく、現場付近を通りかかった通行人から“全裸女性の撮影会が行われている”などの110番が複数寄せられていました」(関係者)
にしても、いきなりガサ入れとは、チョットやり過ぎな気も……。
「当局は、この手のわいせつ事件になると、『容疑を確実に固める必要がある』と、張り切ってガサ入れしたがる。珍しいことではありません」(捜査事情通)
捜査員は、篠山氏秘蔵の“お宝写真”に目もくれず、懸命に押収資料を分析するように。
