天皇陛下の即位20年を祝おうと政財界の有志が企画し、12日夕に皇居前広場で開かれた「国民祭典」には、約3万人が集まった。前日からの激しい雨は上がったものの、冷たい風が吹く中で参加者の多くはコート姿。それでも天皇、皇后両陛下が皇居・二重橋に姿を見せ、人気グループEXILEが奉祝歌を披露すると、広場は熱気で沸き上がった。
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祭典には各界の著名人が集まり、女優の森光子さんやワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表監督の原辰徳さん、宇宙飛行士の星出彰彦さんらが祝辞を披露。両陛下が姿を見せると、来場者は日の丸の小旗を振り、ちょうちんの明かりで迎えた。
その後、EXILEが登場し、奉祝曲組曲「太陽の国」を初公開。オーケストラの生演奏に合わせ、ダンスやバラード調の歌を披露し、来場者は静かに聴き入っていた。陛下のあいさつの後、来場者は万歳三唱に合わせてちょうちんを振り、即位20年を祝った。
来場者には、人気グループEXILEが目当ての人も目立った。千葉県野田市の専門学校生、安達遼大さん(19)は「いつもと違うEXILEの姿を見たくて来た。厳粛な雰囲気で緊張する」。同級生3人で訪れた埼玉県川口市の高校2年、松永紗季さん(16)は「遠くてちらっとしか姿が見えなかったけど、心に響いてきた。日の丸を振って日本国民だという感じがした」と語った。
群馬県安中市の福祉施設長、鈴木敏正さん(68)は「EXILEの歌が終わると帰る人がいて残念だったが、日本人としてお祝いができてよかった」と笑顔を見せた。
この日はまた、都心の内堀通りなどで、郷土色豊かなパレードが展開され、祝賀ムードを盛り上げた。