米「フォーブス」誌が5日、中国の富豪ランキングを発表したが、即日第1位が入れ替わるという珍現象が発生した。発表日と、新規株式上場日が重なり、その上場企業のトップの持ち株を資産としてその日の終値で計算したところ、もともと1位だった富豪の資産を大きく上回ったため。
米「フォーブス」誌の今回の富豪ランキング第1位は396億元(約5230億円)と評価された中国電気自動車メーカーBYD(1211)のオーナーである王伝福氏。先に発表された英国人フージワーフ(中国語名:胡潤)がまとめた09年版中国富豪ランキング「胡潤百富傍」では350億元と評価されやはり第1位だった。
ところが、発表当日は、大手不動産・恒大地産(3333)の香港市場での取引初日。その日の終値は公募価格と比べて34%上昇して4.7香港ドルで引けた。これをもとに同社トップである許家印氏及びそのファミリーの持ち株で資産を算出すると、422億元(約5570億円)となり、396億元の王氏を上回ったというわけだ。
もっとも、それぞれの株価で大きく左右されるのがこれらの富豪資産ランキング。恒大地産は6日の取引で5%以上下げている(6日前場終了時点)から、単純計算では、許氏の資産は400億元を切る水準にまでなっている。
一方のBYDの王氏も、BYD株価はジェットコースター並みに乱高下している。直近でも、10月後半には90香港ドル近くまでつけたが、現在は70香港ドル程度にまで下げている。そもそも、2008年9月に米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が出資したときの株価はわずかに8香港ドル。1年ちょっとで10倍前後にまで跳ね上がっているわけだ。
また、富豪ランキングの上位入賞者が、後に不祥事を起こして当局に検挙されるという事案が多いという指摘もある。富豪には間違いないだろうが、あまりにも不安定要素が多いランキングというが現実のようだ。
