間に合うのか、やはり無理なのか。日本ハム・ダルビッシュ有投手(23)が28日、札幌Dで26日に続いてブルペン入りした。腰痛からの復帰へ、調整のピッチを上げたように見えたが、吉井投手コーチは「出来? 20%くらい」と厳しい評価。日本シリーズのマウンドに立てたとしても、本来の力を発揮できるのか、疑問だ。
ダルビッシュはシート打撃に登板した多田野、スウィーニーと並んで投球練習した。吉井コーチは「どっちがいいボールかと言われたら、2人の方が良かった」と断言。調整の場とはいえ、球速も「ワシの見た目やけど、130キロくらいかな」と完調にはほど遠い。
では、やはり今季の復活は無理なのか。
【証言1】中垣チーフトレーナー
「疲れが抜けてきて、できるメニューが増えてきている」。投球練習のほか50メートルのダッシュに取り組み、瞬発系の筋力を鍛えている。登板の準備にも見えなくはない。
【証言2】吉井投手コーチ
「現実的には厳しい」。回復の進度は緩やかで、結果的に間に合わない可能性が高い。
【証言3】梨田監督
「うまくいって(登板はシリーズの)最後の方かな。リリーフの可能性もある。もう少し様子を見たい」。前向きな姿勢をくんで、起用を視野に入れている。
予告先発制ではない日本シリーズ。登板が絶望視されるエースの復活に含みを持たせる周囲の言動は、陽動作戦とも考えられる。ダルビッシュは「状態? 変わりません」の一点張り。吉井コーチは「故障ではなく疲労だから、驚異的な回復もあり得る」と祈るようだが、間に合えば、先発、リリーフを問わず、快投もあり得る。
