NTT西日本、東日本が行っている「104」をダイヤルして知りたい電話番号を聞く番号案内サービスの利用件数が平成15年の約5億3千万件から20年度は2億6千万件と、5年で半分以下に激減している。インターネットの普及で104にかけなくても、簡単に知りたい電話番号を検索できるようになったことが大きいとみられている。番号案内は明治の電話開設以来約120年間続くが、年間数千万件減少しており、このまま続けばサービスの存続にも影響を与えかねない状況だ。
両社のまとめによると、番号案内は平成元年度の年間12億8千万件がピークで、その後微減が続き、8年度は8億4千万件に。13年度の6億1千万件以降、減少幅が大きくなり、年間4千万~8千万件が減少。19、20年度はいずれも前年度比5千万件ダウンした。
最近の激減ぶりについて両社は複数の原因を指摘しているが、かつては番号案内で調べていた店舗などの番号が、インターネットや、ネット接続できる携帯電話の普及で簡単に探せるようになったことが一番大きいと分析。番号登録しない個人宅も増えたという。
「104」はかつて無料で赤字が常態化していたが、分社化する前の2年度に有料化。現在固定電話からは月に1回だけの利用で60円、2回以上で90円で、公衆電話は100円だ。
利用件数はその後、微減傾向になり、2年度からオペレーターのパート化をすすめるなどの対策で、NTT西、東とも13年度に初めて黒字化し、14、15年度とも黒字だったが、両社とも16年度以降は番号案内の収支をまとめておらず、「把握していない」(NTT西)という。だが、利用件数は15年度から20年度の間に半分以下に激減しており、番号案内業務の収支が悪化している可能性が高い。
NTT西日本広報室では「下げ止まりがあると思うが、数年間は減少傾向は続くだろう。コスト削減を続けており、対策としてはオペレーターの応対の質向上など利便性を向上させたい」としているが、決定的な打開策は見つかっていないのが実情だ。
【用語解説】番号案内
番号案内が始まったのは、東京-横浜間に電話が開設された明治23年。専用の番号ができたのは同29年で、最初は「500」。大正15年に「100」に変わり、「104」が登場したのは昭和28年で、その後現在まで60年近く続いている。当初市外の番号を調べる場合は「105」にかけていたが、47年に「104」に統一。ただ、市外は、「06」など該当する市外局番のダイヤルを回す必要があった。平成元年から全国どこでも104だけで案内が可能になっている。
