9月9日に発売されたザ・ビートルズの最新リマスター商品が、好調なセールスを記録している。9/21付週間ランキングでは、単価が3万円以上する『ザ・ビートルズ BOX』(ステレオ・ボックス)と『ザ・ビートルズ MONO BOX』(モノラル・ボックス)がともにTOP10入り。発売した全16作品の総売上金額は、40.4億円。CD14枚組のステレオ・ボックスとCD11組のモノラル・ボックスをそれぞれ「1セット=収録枚数」として換算すると、全16作品の合計売上枚数は145.0万枚(10/12付現在)。“ダブルミリオン”を視界に捉える大ヒットとなっている。
【図表】ビートルズ各作品の売上ほか
空前の盛り上がりとなった今回の「ビートルズ・リマスター祭り」。TO社が実施した購入者アンケートによれば、主力は40代後半の男性で、これまでのビートルズ商品でも主力を担ったコア層と同じ層とのことだ。しかし、CDショップ関係者からは「コア層のみの盛り上がりに留まらない盛り上がりを感じた」との声が上がっている。予約数を元に決定して初回入荷分を多くの店舗で初週を持たずに完売。発売日のみならず、週末にかけてもショップに足を運ぶ客足は衰えない。
「高額商品の『ザ・ビートルズ BOX』でさえ、コアファン以外のお客さんがたくさん買っていかれました」と語るのは山野楽器 銀座本店の洋楽担当マネージャー、宮原庸年氏。また、タワーレコード渋谷店でも「『ザ・ビートルズ BOX』『ザ・ビートルズ MONO BOX』が弊社の売上チャート1位、2位になりました。3万円超の商品がこれだけ売れるのは、タワー史上初」とのことだ。両店とも、「発売初週は40代男性がメインだったが、週末にかけて女性の割合が増え、普段CDショップにこられないお客さまがたくさんこられた」とのこと。このような、ライトな客層も高額ボックス商品はおろか、Tシャツやカレンダー、書籍などの関連グッズまで購入しており、客単価は高い。タワーレコード渋谷店に至っては、単品商品を中心に若者が購入していく例も多いという。CD市場の不振が言われる昨今にあって、ビートルズ関連の好調な売れ行きにCD店関係者は目を輝かせている。
デイリーランキングの売上推移を見ても、各オリジナル作品は、週末に売上を伸長させるという、いわゆる“ファミリー型商品”と同じ売上パターンを示している。購買層は40代男性を核にしつつも、発売週に集中した地上波における「ザ・ビートルズ関連」の報道をうけて、よりライトな層へと広がっている。