民主、社民、国民新3党は1日の国対委員長会談で、連立与党の政策調整を巡り来週にも政権発足後初の幹事長会談を開くことで一致した。幹事長会談は社民党が重ねて申し入れてきたが、民主党の小沢一郎幹事長はなしのつぶてで実現せず、足並みの乱れが露呈。与党内で存在感低下に不満を募らす社民、国民新両党と、政策決定の「内閣一元化」をうたう民主党との温度差は大きく、新政権の火種となっている。【鈴木直、近藤大介、山内真弓】
「要請し続けているが、いつやるかも決まっていない。いかがなものか」。社民党の重野安正幹事長は1日午前の記者会見で不快感を表明。民主党の山岡賢次国対委員長に電話で「定例でやってきたのに、なぜできないのか」と迫った。山岡氏は1日夕になって与党3党の国対委員長会談に応じ、幹事長会談の開催を決めた。
社民党はその後、民主党抜きで国民新党と幹事長・政調会長会談を開催。政策決定に両党が関与できる仕組み作りを申し合わせたが、重野氏は会見で「今の内閣は民主党政権を想定した設計図になっている」と不満をぶちまけた。
政策決定の「内閣一元化」に加え、小沢氏は「政党間の公式な窓口は国対」との考えを示しており、幹事長会談に消極的。社民党は閣内だけでなく政党間協議も行うべきだとの立場で真っ向から対立している。
板挟みになった山岡氏は「政権に党首が入っており、意見は政府内で言えばいい」と苦言を漏らし、民主党内からは「新政権の実態は民主単独政権だ」と社民党への冷ややかな声も聞こえる。
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