月の地表に分布する岩石には、水か水酸化物が少量含まれているとみられることが、24日分かった。インドの無人探査機「チャンドラヤーン1号」に搭載された米航空宇宙局(NASA)の装置による観測成果で、米ブラウン大やインド宇宙研究機関(ISRO)などの研究チームが米科学誌サイエンス電子版に発表する。
月には大気がなく、地表に海や川はない。1960年代から米アポロ宇宙船や旧ソ連の無人探査機ルナなどで採取され、地球に持ち帰られた岩石試料の分析でも、水はほとんど含まれていないとみられていた。
月面を可視・近赤外線で観測するNASAの装置では、岩石の表層数ミリに、水か水酸化物が少量含まれるデータが得られた。これは、太陽から放出される電離粒子「太陽風」に含まれる水素イオンが、月面の酸素を多く含む粒子と反応して生じた可能性が高いという。
