【バルセロナ13日】エスパニョールの日本代表MF中村俊輔(31)は12日、ホーム開幕のレアル・マドリード戦に右MFで先発したが、前半だけで交代。左足首の痛みに「限界だった」と唇をかんだ。0-3の惨敗で暫定最下位に沈む中、チーム内での自分の役割に迷いも打ち明けたが、確かな可能性は披露。次戦に意気込みを示した。
【写真で見る】 レアルとの初対決では完敗した中村俊輔
バルセロナの夜空に、日本からやってきたファンのため息がこだました。新本拠地コルネリャ初の公式戦に右MFで先発し、ホーム・デビューを果たした俊輔。しかし、後半のピッチにその姿はなかった。
「(交代は)自分からは言わないよ。でも、暗黙の了解というか。オレも限界だった…」
5日の日本代表・オランダ戦で痛めた左足首にテーピングを巻いて強行出場したが、0-1の前半で退き、「もったいない。万全の状態でやりたかった」。愛妻、愛息も招待した名門レアルとの大一番で力を出し尽くせず、唇をかんだ。
ただ、確かな可能性は示した。前半9分、自ら得た約23メートルのFKは右にわずかにそれたが、低く速い弾道でスペイン代表GKカシージャスを慌てさせた。サイドチェンジや同26分のピンポイントFKなどで、銀河系軍団のゴールに迫った。俊輔が外れた後半はチームにほぼ見せ場はなく、相対したブラジル代表DFマルセロも「前半は厳しかった。ナカムラはいい選手だ」と証言した。
一方で、苦悩も見せた。2連続完封負けで暫定20位の最下位。流れの中でのシュートは2試合で0本。「自分がやりたいことを味方がやって、自分は労を惜しまないで走るみたいになってる。ちょっと、この先どうしようかなという感じ」。セルティック時代の印象などから“汗かき役”を期待される現状に「本当に悩んだら監督のところに行く」とも明かした。
「レアルだもん。そんなにうまいこといかないよ。次? 自信持って、前の方にいきたい」。19日のデポルティボ戦へ、まずは全力で負傷の回復に努める。あえて選んだスペイン挑戦といういばらの道。下を向くつもりはない。