16日にも発足する鳩山新政権の閣僚人事を巡り、民主党の輿石東参院議員会長が2人以上の「参院枠」を確保するよう求めた発言が、波紋を広げている。
参院選を来年に控え、発言力を強める参院側とどう向き合うのかは、鳩山代表の政権運営にも大きな影響を与えることになる。
輿石氏は12日、参院枠に言及した地元・甲府市での記者会見で、「来年の参院選にまっすぐ走らなければならない人もいる。参院から副大臣、政務官が何人欲しいのか。こちらが『やらない』と言えば、内閣がうまくいかないこともある」とも語り、参院民主党が協力しなければ安定した政権運営は難しいと強調した。
民主党が参院で過半数を割っていることが逆に、輿石氏の強気を生んでいる面がある。
鳩山氏からすれば、社民、国民新両党との連立で何とか過半数を確保している時に、参院側の機嫌を損ねることはできない、というわけだ。来年の参院選は、単独の過半数確保が目標になるため、今後ますます参院側の重みが増すことになる。
さらに、輿石氏は、次期幹事長に内定している小沢代表代行と、選挙対策や国会運営を巡って連携を強めている。
このため、党内では「鳩山氏は要求を受け入れざるを得ない。2人入閣で腹合わせができているのではないか」という見方が出ている。入閣が固まっている参院議員の直嶋政調会長のほかに1人を起用することになり、その場合、当選4回のベテランで、参院議長に推す声もあった千葉景子氏が有力だという見方がある。
ただ、党内では「参院議員の入閣に異論はないが、結果的に何人になるかという話だ。最初から『枠』を決めるやり方は、鳩山氏の裁量を奪うし、何より自民党の旧来の手法と同じで、新政権にはふさわしくない」と反発する声がある。
自民党政権では「閣僚2人、副大臣4人、政務官8人」などを最初に「参院枠」として固め、青木幹雄・前参院議員会長ら参院幹部が選んだ参院議員を入閣させる方法が定着していた。派閥の要望を無視して組閣することも多かった小泉元首相も、参院の意向は尊重していたほどだ。
民主党の衆院議員の間には「かつての自民党のように、小沢―輿石ラインを背景にして参院が『聖域』になれば、政権運営は縛られる」という懸念が出ている。
気に入っていただけたら↓をポチッとクリックしてください
人気ブログランキングへ