●1週間で△から▲に
新聞各紙が一斉に「民主300議席」と報じている。選挙報道に慎重な大マスコミがこれほど「優劣」を鮮明にするのは、ゴマカシがきかないほど、民主圧勝の流れが強いからだ。なにしろ、自民常勝区だった選挙区までが総崩れとなっている。
「小選挙区比例代表並立制」が導入された96年の衆院選以来、自民党の公認候補が4回連続当選し、今回も候補を擁立した選挙区は計95ある。自民党の強固な基盤を長年守ってきた「金城湯池」の王国だ。
ところが、これが軒並みガタガタ。現次点で「安泰」とみられる選挙区は、民主党が独自候補を擁立しなかった群馬5区(小渕優子)、東京8区(石原伸晃)、東京11区(下村博文)などや、山口1区(高村正彦)、山口4区(安倍晋三)、香川3区(大野功統)など中国・四国地方の計13しかない。
「公示前から厳しいとみられていた北海道5区(町村信孝)、北海道11区(中川昭一)、北海道12区(武部勤)はもちろん、つい1週間前まで盤石と思われた茨城2区(額賀福志郎)、石川2区(森喜朗)、島根1区(細田博之)までが危機的状況に追い込まれている。まさに雪崩現象。これでは、自民100議席割れも大袈裟ではありません」(政治ジャーナリスト)
一体なにが起きているのか。政治評論家の山口朝雄氏がこう言う。
「自民党が強い選挙区は世襲であり、族議員であり、派閥のボス連中でした。しかし、有権者はそうした自民党的なモノに嫌悪感を持ち始めている。自民党に任せていても生活は良くならないと感じている。自民党の牙城が崩れているのはそのためです。その上、小泉改革によって自民党を長く支えてきた組織・団体が揺らぎだした。茨城などの医師会が造反して民主支援に回ったのが典型です。地方で絶大な集票力を持っていた郵政も当然、期待できません。組織が崩壊した今、自民党が得票できる要素はありません」
長年の悪政のツケが一気に噴出している。
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