日曜日の23日、香川・坂出市の有名うどん店「日の出製麺(めん)所」には長い行列ができた。
行列客は「(どこから?)東京の世田谷です」、「大阪・堺」、「ETCが1,000円だから」と話した。
麻生政権の経済対策の一環で始まったETC(自動料金収受システム)搭載車の「高速道路上限1,000円」(瀬戸大橋は通行料別途1,000円必要)。
日の出製麺所の三好 修さんは「5月、6月は10%以上(客が増加)。やっぱり、ETCの1,000円効果は、かなりあったと思います」と話した。
今回の選挙の注目ポイントにもなっている高速料金。
自民党が、「高速1,000円」の継続など利便性の向上を打ち出したのに対し、民主党は、「高速道路の無料化」をマニフェストの目玉に掲げ、よりいっそうの経済効果をアピール、必要財源は年間およそ1兆3,000億円としている。
日の出製麺所の三好 修さんは「(民主党は平日も無料と...?)それはもう歓迎ですね。土日お仕事(の人)やったら、こういうところ来られないんで」と話した。
利用者は「(高速道路の無料化は?)いいと思います。何でもタダになるから」、「魅力ありますよね。休みに出かける量が増えるんじゃないかなとは思いますけどね」と話した。
しかし一方では、「排ガスとか、やっぱり多くなるので、環境を考えるとよくないのかなと」、「僕らみたいに車持ってる人はいいですけども、(車を)持ってない人たちには、ちょっとどうかなというのはありますし」といった声も聞かれた。
無料化すると、これまで利用者が支払う高速料金で賄われていた道路の維持管理費などを、ほかの税金でまかなうことになる。
一方、「上限1,000円」の対象ではない運送業者は、「無料化」ならば大歓迎と思いきや、「七福運送」の鈴木一末社長は「もちろん渋滞の心配をします。人件費も、残業代が付加してきますね」と話した。
高速料金が無料になるメリットの一方、渋滞による残業代のアップが心配だという。
「七福運送」の鈴木一末社長は「ただより怖いものはないでしょ」と話した。
「上限1,000円」か「無料化」か、高速道路を舞台にしたアピール合戦の影響は、「海の上」にも及んでいる。
離れた客を呼び戻そうと必死のフェリー業界。
23日、兵庫・淡路市では、乗客減少に苦しむフェリーを少しでも活気づけようと、地元の観光協会などと一緒にクルーズイベントが行われた。
兵庫県の明石市と淡路島を結ぶ「たこフェリー」では、高速上限1,000円の導入以降、社員の給与・ボーナスはカットされ、乗組員の3分の1が退職したという。
フェリーの利用客は、「昔から利用してますけど、(客は)減ってますね」、「(高速無料なら存続は?)そりゃできへんわ。なくなるしかないわな」と話した。
その一方で、イベントを企画した淡路市観光協会の大塩茂彰会長は、「高速無料化」のメリットについて、「過疎地域の問題を含めた話に持っていけば、(高速)無料化というのは、非常に淡路島にとってメリットあると思います。フェリーも存続し、何とか...、何とかいい方法がないものかということで」と話した。
経済の活性化に必要なのは、「上限1,000円」か「高速の無料化」か。
自民・民主以外では、公明党がさらなる料金引き下げを明示。
一方、共産党は、「無料化」と「割引」に、社民党が「割引」に反対の姿勢を示している。
高速の無料化について、FNN世論調査では、「高速料金を原則無料化すべきと思う」が30.1%、「思わない」が65.4%となっている。
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