静岡・駿河湾を震源とする震度6弱の地震から一夜明けた12日、路面が崩落して一部区間が通行止めとなった東名高速道路を迂回(うかい)する車で、中央道や一般道は朝から渋滞した。
東名では急ピッチで復旧工事が始まったが、追加補強の必要があり、仮復旧は13日午後にずれ込むことに。13日は高速料金を上限1000円とするETC(自動料金収受システム)割引の対象で、お盆の帰省ラッシュのピークとなるとみられ、各高速道路はいっそうの渋滞が予想される。
中日本高速道路会社では、東名高速の牧之原サービスエリア(静岡県牧之原市)付近の上り線が約100メートルにわたり崩落したため、路面端に長さ30メートルのH鋼を1メートル間隔で打ち込み、崩落を食い止める作業を予定していた。ところが、地震前の雨の影響で地盤が緩んでおり、下り線にも鉄板を打ち込むなど補強することにしたため、工事の完了が半日程度遅れ、仮復旧も13日昼頃になる見通し。
通行止めは現在、上り線の静岡―袋井インターチェンジ(IC)間と、下り線の静岡―菊川IC間。東名高速は午後1時現在、目立った渋滞はないが、中央道は朝から混雑した。
日本道路交通情報センターによると、下り線は午前7時半頃には山梨県・上野原IC付近を先頭に31キロ、同9時頃に長野県・諏訪IC付近で25キロの渋滞が発生。交通量が増えた影響で、長野県内の下り線では未明から朝にかけて追突事故が9件発生。県警高速隊では、今後も交通量が増える可能性があるとして、安全運転を呼びかけている。
車から電車に“乗り換えた”人たちも目立った。JR東海によると、午前中の下り新幹線の自由席乗車率は一部で100%を超え、指定席はほぼ満席。同社では「高速を避け新幹線で帰省しようとする人が増えたのではないか」と分析する。
気象庁によると、午後1時現在、この日の余震は1回で、11日からでは計18回となっている。