夏休みをふるさとで過ごす人たちの帰省ラッシュが8日、始まった。
自動料金収受システム(ETC)装着車を対象に地方の高速道路料金の上限を1000円にする割引制度が利用できることもあり、高速道路は早朝から混雑した。
日本道路交通情報センターによると、同日正午までに、東名高速道下り吉田インターチェンジ(IC)付近を先頭に53キロ、東北道下り栃木IC付近を先頭に52キロ、中央道下り藤野パーキングエリア(PA)付近を先頭に43キロの渋滞を記録した。
東北道下り大谷PA(宇都宮市)は同日午前、ほぼ満車の状態が続いた。家族4人で山形に帰省する埼玉県熊谷市の会社員五十嵐学さん(32)は「新幹線の利用も考えたが、ETC割引だと家族4人の往復で計約4万円も安くなる。渋滞も覚悟して車で帰ることにした」。夫婦で奥日光へ旅行中の川崎市川崎区の自営業男性(68)は「渋滞を避けようと早めに自宅を出たが、結局巻き込まれてしまった」と疲れ気味の表情で話していた。
新幹線も始発列車から混雑した。JR東海によると、東海道新幹線は東京発博多行き「のぞみ」1号が乗車率120%となったほか、下りの「のぞみ」も各列車とも100%近い乗車率となった。JR東日本によると、長野新幹線の東京発長野行き「あさま」509号が乗車率110%を記録した。
◆名神高速京都南IC46キロ大渋滞◆
関西でもお盆の本格的な帰省ラッシュが8日に始まった。
自動料金収受システム(ETC)搭載車の通行料割引の影響で、午前10時半頃、中国自動車道下り線で、宝塚東トンネル(兵庫県)から名神高速京都南インターチェンジ(京都府)まで下り46キロの車列ができる大渋滞となった。
日本道路交通情報センターによると、渋滞は早朝から発生。7日夜に埼玉県川口市の自宅を出て岡山県真庭市の実家を目指す男性会社員(43)は、西宮名塩サービスエリアで休憩し、「渋滞の中を4時間走った。安ければいいというものではない。今まで通り新幹線にすれば良かった」とうんざりしていた。
高速道路各社は、お盆時期に全国で30キロ以上の渋滞回数が昨年の2・8倍となる66回と予想、緩和策を講じている。
下り坂から上り坂に変わる地点は、上り坂で速度が落ちた車を見て後続車が連鎖的にブレーキを踏み、渋滞が発生しやすい。西日本高速道路ではこうした場所26か所に「この先上り坂」「速度回復願います」という情報板を設置。暗さや圧迫感で速度が落ちやすいトンネル76か所も、夜間の照度を上げる。