男子ゴルフの石川遼(17)=パナソニック=が十八番にするド派手なガッツポーズが、世界の名手たちに批判される?! 石川は6日、今季メジャー最終戦「全米プロ選手権」(13日開幕、ミネソタ州ヘーゼルティン・ナショナルGC)に出場するため、米国入りした。日本ではスーパースターへの階段を駆け上る17歳も、海の向こうでは弾けた言動にご用心を!!
2日の国内ツアー「サン・クロレラ・クラシック」最終日、最終18番で劇的なバーディーを奪った石川は右腕を下から天へ突き上げ、グリーン上で体を反転。今季2勝目の喜びを爆発させた。
若きヒーローの雄たけびに、大勢のファンは拍手喝采(かっさい)。しかし、この光景を見た米ツアーに詳しい関係者は不安を覚えていた。
「首位を争った(ブレンダン)ジョーンズのことを思うと、あそこまで喜ぶのは…。日本で喜ばれるド派手なガッツポーズも、米国でブーイングの対象になる恐れがある…」
18番では、そこまで通算16アンダーで石川と並んでいた同組のジョーンズが石川の前にバーディーパットを外した瞬間、石川びいきの数人のギャラリーが拍手した。完全なマナー違反。グリーン上では重い空気が充満していたが、石川はこの直後、そんなことはお構いなしに、ド派手なガッツポーズ。日本では問題視されることはなかったものの、これが米国だと疑問符が付く、というのだ。
石川は勝負どころでのロングパットの前に、「これを決めたらガッツポーズをする」イメージを頭の中に抱いているという。しかし、大会史上最年少で出場する「全米プロ選手権」で、思いのまま体で喜びを表したら…。
【相手の心情大切にする米だけに】
自由で陽気なイメージのある米国のスポーツ界だが、意外と相手の心情をおもんばかる。野球のメジャーリーグでも、「サヨナラ」の場面などを除けば、打者はホームランを打っても派手なガッツポーズはご法度。もし、この禁を破れば、次打席で死球などの報復行為を受けることもある。ましてや、「紳士のスポーツ」といわれるゴルフなら、なおさらだ。
【関係者も危惧】
注目度大の石川。先の「全英オープン」でタイガー・ウッズと同組となったように、今回の「全米プロ」でも再びビッグネームとの組み合わせとなる可能性は十分。メジャーでは実績のない特別招待枠の石川が、スーパースターのウッズと同じようなガッツポーズをしたら、「このアジアから来た少年は何様だ!!」と他の選手は不愉快に思う-と関係者は危惧するのだ。
実際、石川の関係者も「海外でのガッツポーズのやり方を本人と話し合う必要はある」と“自粛”の必要性には気づいており、大会ではこぶしを握る程度に抑えることになりそう。日本のファンは、バーディーラッシュでド派手なガッツポーズを期待したいのだが…。