韓国では、日本の小説の版権獲得競争が激しさを増している。いきおい版権の値もうなぎ上りだ。日本で全2巻の発行部数が200万部を超え、ベストセラーとなった村上春樹氏の長編小説「1Q84」の版権は、韓国の出版界史上、最高の15億ウォン(約1億1500万円)で落札されたという。「日本小説ブーム」はまだ続きそうだ。
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韓国メディアによると、「1Q84」の版権は競争入札となり、激しい争奪戦の末にこのほど、大手出版社「文学トンネ」が落札した。落札価格は公表されていないが、15億ウォンとみられている。
村上春樹氏の小説は、これまでも韓国語に翻訳され出版されている。「海辺のカフカ」の版権は6億ウォン(約4600万円)とされ、「1Q84」は2・5倍に跳ね上がった。
こうした傾向は、なにも村上春樹氏の作品に限ったことではない。韓国内で翻訳された日本文学の作品数は、2000年代初頭は300~400だった。それが、08年には800を超え、増え続けている。これに伴い、版権の値も、初頭には30万~50万円だったものが、最近では300万~500万円と10倍にもなっている。
韓国紙の東亜日報によると、版権が高騰している背景には、日本小説のブームがあるという。韓国では、奥田英朗氏の「空中ブランコ」や、江国香織氏と辻仁成氏との共作の「冷静と情熱のあいだ」などが大ヒットした。宮部みゆき、東野圭吾、恩田陸、吉本ばなな各氏なども人気を呼んでいる。
なぜ日本の小説がうけているのか。ある調査によると、「粋で軽快な文章」「ジャンルの境界を壊す構成」「重くない主題」などが、好きな理由としてあげられている。