JR6社と、日本航空、全日空の両グループは31日、お盆期間中の予約状況を発表した。
JR全社と空の国内線はいずれも大幅な前年割れで、景気低迷に加え、土日祝日の地方の高速道路料金を上限1000円にするETC(自動料金収受システム)装着車向け割引が、木、金曜(8月6、7、13、14日)にも適用される影響が大きいという。
JR6社の30日時点の指定席予約数は対前年比87%で、1987年のJR発足以来最大の落ち込み。予約可能席数に占める予約率は33・3%だった。
新幹線でも、JR東日本の予約数が対前年比91%で「過去例のない落ち込み」(JR東)となっている。12、13日の下り、16日の上りのピーク時でも一部を除いて空席があり、「高速道路料金の割引の影響も大きい」(同)としている。
一方、日航と全日空の国内線の予約率はいずれも67%で、前年より6ポイント近く落ち込んだ。国際線は日航が85%、全日空が78%と底堅さを見せた。国内線の落ち込みについては「“1000円高速”の影響は否定できない状況。民主党が公約する高速無料化が実現したら一体どうなるか」(日本航空)との声も漏れた。