歌手の川村カオリさん（享年３８歳）の死去から一夜明けた２９日、芸能界から追悼のコメントが相次いで寄せられた。所属事務所の社長でもあった吉川晃司（４３）は「君の生き様、見事だった！」。布袋寅泰（４７）は「本当に、本当に素晴らしかった」とたたえた。また密葬による通夜が３０日、告別式が３１日に都内の教会で行われることが決まった。
最後までがんに立ち向かった川村さんの生きざまを、音楽仲間たちが次々とたたえた。
事務所社長として、川村さんの最後のステージとなった５月の渋谷公演を裏で支えた吉川はこの日、公式サイトでコメントを発表した。「本当は怖かったろうに、痛かったろうに。止めてやれれば、まだ近くに居たかもしれない。デッカいステージだって、造ってやれなくてゴメン」と悔やみながら「これからも、伝えてゆくよ。おまえに本物の勇気見せられちまったからには、俺達も明日から今まで以上に笑顔作って頑張らな、格好悪いね」。最後に「川村カオリ。永久の同志。君の生き様、見事だった！ 知ってる奴（やつ）は、絶対に忘れない」と訴えかけた。
川村さんの遺作アルバム「Ｋ」に楽曲を提供するなど親交の深かった布袋は「君の勇敢な生き方に心から拍手を送らせてください。君は素晴らしい人でした。本当に、本当に素晴らしかった」。
また今年１月に川村さんの誕生日会を開いたという俳優の金山一彦（４１）はブログで、川村さんの遺体と対面したことを明かし「もう一回一緒に食事したかった。５年間『癌（がん）』と闘って。よく頑張りました」と早すぎる死を惜しんだ。このほか、ＧＬＡＹのＴＥＲＵ（３８）、中村あゆみ（４３）、三原じゅん子（４４）が追悼のコメントを寄せた。
川村さんの遺体はこの日、都内の自宅に戻った。密葬による通夜は３０日午後６時、告別式は３１日正午から都内の教会で営まれる。喪主は弟の川村忠さんが務める。今後、一般のファンなどを対象にしたお別れの会などの開催については未定。