<スイス留学>支配階級や王族の子弟、なぜ… | フィトンチッド 花粉症 SEO アクセスアップ C.Iサポートセンター

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北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記は4人の子どもをスイスに留学させていた。三男正雲(ジョンウン)氏と妹のイェジョンさんの留学先は首都ベルンの公立校だが、世界的に見ても、支配階級や王族が子弟をスイスの私立校に留学させるのは珍しいことではない。【ジュネーブ澤田克己】

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 正雲氏の留学中の生活ぶりが明らかになってきた。スイスでは、昼食時に帰宅し、午後に再び登校する学校が多い。当時の級友によると、正雲氏の自宅は学校から近かったため、友人を招いて一緒に自宅で昼食をとることもあった。正雲氏の好物は、プルコギとキムパプ(のり巻き)。学校帰りにスーパーでスナック菓子を買い食いすることもあった。

 友人とは映画のビデオを貸し借りすることも。お気に入りは007シリーズとジャッキー・チェンの作品。自宅には日本製のテレビゲーム機があり、友人とレーシングゲームに興じたという。

 当時の教師は、正雲氏のドイツ語力について「授業についてくるには十分だが、完ぺきではなかった。でも一生懸命に努力していた」と話す。親友だったジョアオ・ミカエロさん(25)もポルトガル出身で、「僕とウン(正雲氏)は2人ともドイツ語で苦労した」と話す。外国語で苦労する者同士でひかれあったという面がありそうだ。

 一方、3段階の習熟度別クラスに分かれる英語で正雲氏は、入学した7年生の前期は一番下のクラスだったが、後期からは中級クラスに上がった。8年生も中級クラスで通し、成績は平均以上。フランス語の授業は取っていなかった。

 学校関係者は「スイスで学んだことが、彼の人生によい影響を与えたことを願う」と話す。北朝鮮情勢に詳しい日本政府筋は「公立中への留学は意外だったが、結果として、庶民生活を知るいい機会だったのでは」と語る。

 だが、正雲氏とイェジョンさんの留学先を公立校にした金総書記の狙いは謎だ。

 寮費込みの授業料が年間数百万円のスイスの寄宿制学校などで作る私立学校協会「スイス・ラーニング」のクリバーズ理事長は、「帝政ロシアの皇帝も子どもの教育はスイスだった」と胸を張りつつ、「外国指導者の子どもが公立校に通ったなんて聞いたことがない」と首をひねる。

 どの国とも敵対しない中立国スイスは、裏を返せば、どんな国の人間でも受け入れる。スイス外務省高官は「入国拒否されるのは国際テロ組織、アルカイダのメンバーくらいだ」という。こうした中立国としての特性に加え、多言語国家で、アルプス山ろくの静かな環境も、子どもの留学先として好まれる理由のようだ。

 何より重要なのは、安全の確保と秘密厳守の徹底。治安がいいスイスは誘拐の心配がない。また、クリバーズ理事長は「私立校に生徒のことを聞いたって何も教えてもらえないよ」と断言する。

 外交筋は「たとえ独裁者の子どもでも、本人が問題を起こさない限りは自由にさせるのがスイス流。この国の情報機関も、所在確認程度しかしないようだ」と話している。