松本市の松本商工会議所(井上保会頭)は20日、10%の特典が付いた「松本プレミアム商品券」を市内9カ所で発売した。1000円券5枚と500円券12枚を1セットとし価格は1万円。3万セットを販売する。総額3億3000万円のプレミアム商品券は県内2番目の規模。発売前から市民らの関心を集め、初日は一部の売り場で商品券を求める人の長い列ができた。
商品券は市内約1000店舗で利用可能だが、500円券は大型店では使えない。有効期限は同日から9月30日まで。
市内最多の9500セットを用意した松本市双葉の市総合社会福祉センターでは、午前7時半ごろから市民が並び始め、販売開始の同10時前には約300人が40メートルほどの行列をつくった。
自動料金収受システム(ETC)車載器とタイヤの支払いに充てるという同市寿台、無職柳沢洋介さん(76)は「行列に並んでものを買うのは戦時中以来」。
同市美須々の市総合体育館でも約300人の行列に。近所に住む一番乗りの男性(62)は「エコカーを買う予定。何回でも並びます」と、商品券を待ち望んでいた様子だった。
市内のショッピングセンターでは、早速商品券を使う人の姿が見られた。同市笹部の実家に帰省中という東京都在住の丸山恵美さん(42)は「夏用の帽子を買いました。いい取り組みだと思いますよ」と話していた。
一方、小売店側も「商品券特需」をあてこみ工夫を凝らす。同市中央の本町商店街業者でつくる「松本本町ルネサンス倶楽部(くらぶ)」は、商品券を使った人の中から抽選で約100人に、加盟店で利用可能な1200円分の「本町定額給付券」をプレゼントする取り組みを始めた。
同商議所は「経済低迷の中、小売業を中心に少しでも地域活性化の起爆剤となってほしい」と期待している。21日以降は同商議所本所で販売する。