エネルギー関連企業や銀行を次々と国有化しているベネズエラのチャベス大統領が、オバマ大統領を社会主義の同志とやゆした。
3日、ベネズエラのチャベス大統領は「オバマがあのGMを国有化したぞ。わが同志オバマよ! 要注意です。われわれの方が、右派になってしまう」と述べた。
そのオバマ大統領は、中東を歴訪中、エジプトのカイロで演説を行った。
4日、オバマ大統領は「わたしは、アメリカとイスラム世界の関係の新たな始まりを求めて、カイロにやってきました」と述べた。
前回の中東訪問からわずか2カ月で、イスラム世界との融和を重視する姿勢の表れとも言える。
しかし、2日にアルカイダのNo.2・ザワヒリ容疑者、3日にはビンラディン容疑者が相次いで声明を発表し、ブッシュ前大統領と同じ歩みを続けていると批判した。
ザワヒリ容疑者は「バラク・オバマは、エジプト訪問を決定した。しかし、エジプトでは、絶対に歓迎されない」と述べた。
前政権時代に先鋭化した敵対感情は根強い。
そんな中で行われたイスラム世界に向けての演説で、会場となったカイロ大学には、大勢の人が詰めかけ、歓迎ムードだった。
オバマ大統領は「双方の願いをかなえるための唯一の解決方法は、2国共存です」と述べた。
オバマ大統領は、中東和平問題で、パレスチナ国家の樹立と、それによる2国家共存構想を推進する決意を述べたうえで、イスラエルの入植を非難した。
イランについては、対話による関係進展への意欲を見せ、ブッシュ前政権からのチェンジを鮮明にした。
演説を得意とするオバマ大統領は、およそ1時間のこの演説でイスラム世界との関係を新たな始まりに導くことはできたのか、今後が注目される。