NTTの光ファイバーケーブルの部品をめぐり、カルテルを結んでいたとして、公正取引委員会は2日、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで、古河電気工業(東京都)やフジクラ(同)、アドバンスト・ケーブル・システムズ(同)、住友電気工業(大阪市)の計4社の関係先10数カ所を立ち入り検査した。
関係者によると、4社は少なくとも数年前から、NTT東日本と西日本が共同発注したコネクターなど光ケーブルの部品をめぐり、受注者や価格のほか、各社の受注割合を話し合いで取り決めていた疑いが持たれている。
発注の形態は、毎年2月ごろに各社から見積もりを取って、最低価格を出した会社の発注単価をその年の単価と決める。実際の受注価格は発注単価をもとに計算されるが、ここ数年は各社ほぼ均等に受注していたという。
光ファイバーケーブルの市場規模は平成20年度で約485億円。古河、住友、フジクラが大手3社として知られている。アドバンスト社は日立電線と米国のCCSが50%ずつを出資して、平成14年に設立された企業。
NTT向けは光ファイバーケーブル市場の全体の約7割を占める。ADSL回線の加入者が減少する半面、NTTの「Bフレッツ光」の加入者は20年度で東西約900万件となり、NTTは平成22年度で東西2000万件を見込む急成長分野。
フジクラとアドバンスト社は「調査には全面的に協力する」としている。