下咽頭(いんとう)がんのため今月11日に亡くなった作曲家・三木たかし(本名・渡辺匡=わたなべ・ただし)さん(享年64)の通夜が19日、東京・芝公園の増上寺で営まれ、島倉千代子、北島三郎、森進一、西城秀樹、坂本冬美ら歌手、作曲家仲間ら1200人が参列した。
三木さんが世に送り出した「津軽海峡冬景色」などの名曲に加え、自身が歌う「さくらの花よ泣きなさい」が絶え間なく流れる会場。白い花で彩られた祭壇には、グランドピアノにほおづえをつきほほ笑む三木さんの遺影が飾られ、未完成の作品の譜面や卓上用録音機材などが乗せられた愛用の机が、亡くなった時と同じ状態で置かれた。
三木さんの妹で歌手の黛ジュン(61)は、余命告知を受けて覚悟はしていたものの、死の現実を受け止められない様子。「兄に褒められたくて歌ってきたのに、これから先どう歌ったらいいの」と泣き崩れた。
三木さんと黄金コンビと呼ばれた作詞家の荒木とよひさ氏(65)も「僕にとっては作曲家以上の存在。作詞家だけど今の気持ちは言葉にならない」と悲しみに暮れていた。戒名は耀功院奏心匡道居士(ようこういんそうしんきょうどうこじ)。