女性セブンは2006年4月13日号に「もうスブタと呼ばせない 2か月で10キロ激やせ5つの鉄則」との見出しで、住田弁護士のダイエット記事を掲載した。これに対して「行列のできる法律相談所」に出演していた住田裕子弁護士は、名誉棄損で発行元の小学館(東京)に300万円の慰謝料などを求めて訴訟した。その控訴審判決で東京高裁は13日、請求を棄却した一審東京地裁判決を取り消し、10万円の支払いを命じた。この芸能ニュースに関心を寄せた視聴者は少ない。
逆に政治家のスキャンダルが面白い。新型インフルエンザの日本上陸で緊張している連休期間中、内閣を支えるナンバー3の鴻池内閣官房副長官が人妻と熱海での温泉宿泊旅行。ゴルフを楽しみJR無料パスを使って移動の公私混同。今年1月に議員会館にこの人妻を引き込み週刊新潮に報じられてお灸をすえられているというのに、まだ懲りない。
さらに民主党の代表選挙が面白い。小沢代表が表舞台から去り、鳩山幹事長と岡田副代表の勝った方が総理大臣になる可能性は低くない。国民から見れば歴史的政権交代が実現するかどうか気になるところ。こんな時期にダイエット訴訟などどうでもいい。もはや芸能ニュースはすっかりワイドショーから消えてしまった。
政治家はいまやテレビの主役だ。政治家は公人、マスコミに書かれてもタレントのように文句は言えないし、言わない。タレントのように訴訟を連発するわけではない。いまや政治家ほどテレビ向きのコンテンツはいない。何しろ金持ちがケンカしてくれるのだからこれ以上面白い素材はない。
政界には役者がそろっている。バンソウコウ大臣もいれば、引きこもりになった2世総理大臣もいた。それを引き継いだ総理大臣は、「わたしとあなたは違うんです」と捨てゼリフを残して総理のイスを投げ出したが、今ではテレビにさえ映らない。そしていまでは漫画大好き人間が総理大臣。「聖域なき改革」を唱えた小泉は、息子を後継者にした。まさにデタラメ。「レイプをする人間は元気があってよい」と発言した太田誠一、「女性は産む機械」の柳沢。毒舌のビートたけしでも思いつかない言葉が政治屋の中から次々と飛び出す。
「政治家が詐欺師になったのではなく詐欺師が政治家になったのだ」といわれ、詐欺事件を引き起こした政治家は、塀の中でも議員報酬をもらっていた。魑魅魍魎(ちみもうりょう)の政界は、まさにテレビにうってつけの最大のコンテンツなのだ。