【レオ倒して貯金8】
楽天は田中将大投手が右肩痛で不在の危機をもものともせず、苦手の西武に2勝1敗。4カード連続勝ち越しで、9連戦を7勝2敗で乗り切り、野村監督の監督通算成績も1506勝1507敗で借金1とし、5割復帰に王手をかけた。
野村監督は「本音は(西武に)3連敗を覚悟していた。それを王者西武に対して2勝1敗で乗り切ったんだから出来過ぎ」とホッと一息。3連戦の先発は川井、井坂、長谷部と、このカードを前に、3人合わせても今季1勝だけという完全な“裏ローテーション”だっただけにそれも当然か。
それでも2勝目を挙げた先発・長谷部の投球が気に入らず、チャンスに強い高須が守備で交錯し、左足首を負傷で戦線離脱することになり、試合後のボヤキ会見は43分間も続いた。
そんな野村監督に大問題が浮上した。「(沙知代夫人が)講演を11月、12月もいっぱい入ってると言うから“ちょっと待て”って。優勝したら、どないするんや」と大慌て。今年の日本シリーズは10月30日にパ・リーグの本拠地球場で開幕するが、11月にスケジュールが入っているとなると、モロにバッティングすることになる。
【V旅行は辞退】
かつてダイエー(現ソフトバンク)が日本シリーズ期間中に福岡ドームを貸し出してしまい、2000年のON日本シリーズが変則日程で開催されたことがあった。まさか監督不在で日本シリーズを戦うということはないだろうが、ダイエー以来のダブルブッキング(?)になりかねない。
さらに優勝すれば12月中旬からの、恒例のV旅行にも行けなくなってしまう。もっとも野村監督は「V旅行は行かんでもいいやろ。今年でクビだもん。ケッタクソ悪い」と早くも辞退を宣言。12月は心おきなく全国で講演行脚するつもりではいるが…。
また、スケジュールをめぐる“御難”は目の前にもあった。楽天は試合後に8日からのロッテ3連戦(千葉マリン)に備えて千葉に移動。7日は試合がなく、野村監督も9連戦が終わって、つかの間の休みを取るものと思われた。
ところが野村監督は「明日は講演が入ってる」と仰天発言。しかも東京での講演かと思いきや、なんと場所は京都なのだ。午後4時からのため、新幹線で日帰りするという。
「(依頼してきた)相手が(元自民党幹事長の)野中(広務)さんだから。直々に頼んできた。本当に申し訳ないけど来てくれないかと言われて。京都はやはり阪神ファンが多いのかな? 阪神批判でもするか」と野村監督も苦笑い。野中氏とは一昨年に共著『憎まれ役』を出版するなど旧知の間柄とあって、断れなかったと明かす。
貯金8にも野村監督は「そういう星勘定は、あんたら(報道陣が)勝手にやってくれる? 俺はそれどころじゃないんだよ。今ごろ(星勘定を)できるわけない。1つ1つ積み重ねるしかないんだ」とムッツリ。好発進を切ったとはいえ、まだまだ安心してはいない。
11月の講演依頼を断り、日本シリーズ出場にこぎつけたいところだ。