忌野清志郎さんの葬儀で出棺時に流れたのが遺作「Oh!RADIO」。大阪のラジオ局FM802のキャンペーンソングとして他アーティストに提供した曲だが、本人が歌っているデモテープがお披露目された。参列者や訪れたファンからは「また聴きたい」と熱望の声。9日の告別式で再び流され、デビュー40周年の記念盤としてCD化される可能性も出てきた。
「Oh!RADIO」はこの日、出棺前と出棺時に2回流れた。
♪繋がっているのは 曇った空だけじゃなくて ぼくらの心、そう、いつも何処かでひとつさ――。
しっとりとしたバラードでも刺激的なロックンロールでも、常に愛と平和を訴えてきた清志郎さんの真骨頂といえる曲。高校時代の青春が詰まったRCサクセション時代の名曲「トランジスタ・ラジオ」(80年発表)のようなセンチメンタルなナンバー。他界してもその歌がある限り、清志郎さんは生き続けるという意味にもつながる人生のラストナンバーだ。
関係者によると、吹き込んだのは2月末か3月初旬。都内の自宅マンションの別室にあるプライベートスタジオ「ロックンロール研究所」で1人で録音したため「正確な日にちは分からない」という。
歌とギターのほか、ベース、ハーモニカなどすべての演奏を1人でこなした多重録音。デモテープだけに少しざらついたサウンドは分厚くて生々しく、歌声はとても力強い。現オフィスオーガスタ社長でディレクターとして同曲を制作した森川欣信氏(56)は「やはり天才だ。ラジオは彼が音楽に触れた原点。ラジオを通して人とのつながりを表現しているところがトランジスタ・ラジオと共通している」と話した。
FM802の春のキャンペーンソングになっている同曲は、スガシカオ(42)、くるりの岸田繁(33)らの特別ユニット「RADIO SOUL 20」が歌唱中。清志郎バージョンも今後注目を集めるのは間違いなく、9日に東京・青山葬儀所で行われる告別式でも流される予定。
出来上がった時に清志郎さんが「凄くいいのができた!」と興奮気味に関係者に伝えた歌。CD化は必至だ。